筆算のたし算 は、
一の位の 8 と 4 が、
上下に並べて書いてあって、
8+4=12 と足した答えを、
筆算のたし算の答えの一の位として、
真下に と書きます。
見事に工夫されています。
ここまで計算しやすく工夫していますから、
暗算のたし算をスラスラ計算できるようになれば、
筆算のたし算を教えることが自然です。
でも、
見事に工夫されているために、
習っている子どもには、
計算しやすい形になっていることが
ピンとこないのです。
ですから、あえて、
筆算に書き直させないで、
暗算形式 48+54= のまま計算させることで、
筆算のたし算 の見事な書き表し方に、
子どもが、何となく気が付くようにします。
暗算形式 48+54= のまま計算することに、
難しさを感じさせることで、
筆算のたし算 が楽に計算できることに、
気が付くようにできます。
実際に、
暗算形式 48+54= のまま計算すると、
一の位の 8 と 4 が、
間に、+ と 5 が書かれているために、
かなり離れて書いてあり、
一の位だけ見ることに難しさを感じます。
そして、
8+4=12 と足すことは、
暗算形式 48+54= でも、
筆算形式 でも、
計算自体は、まったく同じです。
その答え 12 の 2 を、
48+54= の答えの一の位として書くところが、
= の少し右に、
48+54= 2 ですから、
書く場所を探すことに難しさを感じます。
と、
このような計算ですから、
暗算形式 48+54= で計算させれば、
筆算形式 が、
見事に工夫されていることに、
気が付くはずです。
まとめますと、
8+4= や、
4+5= の答えをスラスラと出せるようになれば、
筆算のたし算 の計算に進み、
それから、
暗算形式 48+54= のまま計算させることで、
筆算のたし算の見事に工夫された書き表し方に
気付かせるようにします。
教える順を、このようにすることで、
子どもは、
考えるとはなく考えて、
筆算 の形が、
計算しやすく工夫されていることに、
何となく気付くようです。
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関連:2023年07月12日の私のブログ記事
「たし算・ひき算・かけ算は、
筆算の計算を先に習います。
その後で、暗算の形の計算の仕方を習います。
ですが、わり算だけは、
暗算の形の計算を先に習います。
筆算よりも、修得しやすいからです」。