48+54 の筆算の形は、とても計算しやすい書き方になっています。暗算形式 48+54= のまま計算させれば、工夫された書き方になっていることに、何となく気付くようです。

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  は、

一の位の 8 と 4 が、

上下に並べて書いてあって、

8+4=12  と足した答えを、

筆算のたし算の答えの一の位として、

真下に   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \:\:\:\:2\end{array} }} \\  と書きます。

見事に工夫されています。

 

ここまで計算しやすく工夫していますから、

暗算のたし算をスラスラ計算できるようになれば、

筆算のたし算を教えることが自然です。

 

 

でも、

見事に工夫されているために、

習っている子どもには、

計算しやすい形になっていることが

ピンとこないのです。

 

ですから、あえて、

筆算に書き直させないで、

暗算形式  48+54=  のまま計算させることで、

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  の見事な書き表し方に、

子どもが、何となく気が付くようにします。

 

暗算形式  48+54=  のまま計算することに、

難しさを感じさせることで、

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  が楽に計算できることに、

気が付くようにできます。

 

 

実際に、

暗算形式  48+54=  のまま計算すると、

一の位の 8 と 4 が、

間に、+ と 5 が書かれているために、

かなり離れて書いてあり、

一の位だけ見ることに難しさを感じます。

 

そして、

8+4=12  と足すことは、

暗算形式  48+54=  でも、

筆算形式   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  でも、

計算自体は、まったく同じです。

 

その答え 12 の 2 を、

48+54=  の答えの一の位として書くところが、

= の少し右に、

48+54=  2  ですから、

書く場所を探すことに難しさを感じます。

 

と、

このような計算ですから、

暗算形式  48+54=  で計算させれば、

筆算形式   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  が、

見事に工夫されていることに、

気が付くはずです。

 

 

まとめますと、

8+4=  や、

4+5=  の答えをスラスラと出せるようになれば、

筆算のたし算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  の計算に進み、

それから、

暗算形式  48+54=  のまま計算させることで、

筆算のたし算の見事に工夫された書き表し方に

気付かせるようにします。

 

教える順を、このようにすることで、

子どもは、

考えるとはなく考えて、

筆算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 54 \\ \hline \end{array} }} \\  の形が、

計算しやすく工夫されていることに、

何となく気付くようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1354)、(+-  {\normalsize {α}} -742)

 

関連:2023年07月12日の私のブログ記事

「たし算・ひき算・かけ算は、

筆算の計算を先に習います。

その後で、暗算の形の計算の仕方を習います。

ですが、わり算だけは、

暗算の形の計算を先に習います。

筆算よりも、修得しやすいからです」。