「やりたくない!」と、子どもに宣言されます。

子どもの気持ちを受け入れます。

「やりたくない」気持ちなのです。

 

「どうして、やりたくないの?」ではなくて、

「そうなのだ」と受け入れます。

 

子どもの気持ちをそのままにします。

「やりたくない」気持ちを

「やりたい」気持ちに入れ替えようとしません。

 

不思議なことですが、

「やりたくない」気持ちのまま、

体を動かすことはできます。

 

体を動かして、

1+2 を計算することができます。

普通ではありませんが、

こうすることができます。

 

「やりたくない」気持ちのままに、

体の動きを止めて、

計算しないこともできます。

これが普通です。

 

「出し方」次第です。

普通を選ぶことも、

普通ではないことを選ぶこともできます。

どちらであっても、選べます。

 

「やりたくない」気持ちのまま

体を動かして計算できることを

知らないのが普通です。

試したことがないのが普通です。

 

1+2 の1を示して、

「いち」と読みます。

 

2の上をトントンと、

2回たたきながら、

「に、さん」と言います。

 

子どもの手を包み持って、

答え3を書きます。

 

「やりたくない」気持ちのまま、

目や口や手を動かして、

計算してしまう手伝いです。

 

普通ではないことを

初めて試すのですから

リードして、させてしまいます。

 

計算してしまう「出し方」を、

リードして体験させます。

 

「できるでしょ」と、

説得しません。

お願いしません。

 

子ども(幼児)は、

不安定だから……と、納得して

子どもをそのままにしません。

 

こちらが代行して、

次々に計算していきます。

 

答えを数唱で出して、

書いていきます。

 

そして、50問くらいを計算し終えます。

解き終えて終わりです。

 

「終わったね」や、

「次は頑張ろう」は余計な一言です。

言いません。

思いません。

 

「出し方」をリードして、

すべて計算して終わります。

ただそれだけです。

 

「やりたくない」気持ちのまま

体を動かして

次々に計算して

解き終えることを体験させます。

 

子どもは、リードされてですが、

とても不思議な体験をします。

「やりたくない」気持ちのままなのに

解き終えてしまう体験です。