そして、
数字を書くことへの気持ちの負担が、
軽くなったようです。
この子は、
「これで終わり?」と、
甘えていました。
答えの数字を書くことが、
負担になっていました。
答えを、
数唱で出すことは楽しいようでしたが、
書くことに負担を感じていました。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、0の
8と9が、
とても苦手でした。
8は、
左に寝てしまいます。
9は、
お団子のように串刺しになります。
8+1 の計算で、
8を見ています。
8を見ているこの子が、
7+1 の答え8を書きます。
左に寝てしまう自分の書いた8が、
見本と違うことを知っています。
まっすぐに立った8を書こうとするのですが、
左に寝てしまいます。
書くことに負担を感じます。
9+1 の計算で、
9を見ています。
8+1 の答え9を、
9+1 の9のように
書こうとしています。
ですが、
お団子のような串刺しになってしまいます。
9+1 で見ている9と違っていると、
子どもは気付いています。
9を書くことが負担です。
8が左に寝ようが、
9がお団子のような串刺しになろうが、
こちらは少しも気にしません。
子どもは気にしています。
が、こちらは、少しも気にしません。
だから、子どもに、
「違う」と言いません。
8+1 や、9+1 の
8や9を書いたと認めます。
8+1 や、9+1 の
8や9のように書こうとしている
子どもの気持ちを認めます。
子どもの頭の中の
イメージの8や9は、
8+1 や、9+1 の
8や9です。
もちろん、
書き直させたりしません。
8+1 の計算で、8を、
9+1 の計算で、9を
何回も見ています。
子ども頭の中に、
まっすぐに立った8や9の
イメージがあります。
左に寝た8も、
お団子のように串刺しの9も、
書き続けるうちに、
頭の中のイメージの8や9に
近づいていきます。
子どもが自力で
左に寝た8や、
お団子のように串刺しの9を
正してしまいます。
こちらは待つだけです。
2週間たって、
「これで終わり?」と、
聞かなくなりました。
「さぁ、書くぞ!」としなくても、
スッと、数字を書けるようです。
まっすぐに立った8や9です。