15-8 のようなひき算で、
すぐに「分からない」と甘えます。
8+7 のたし算を見ただけで、
答え15を浮かべる力を持っています。
たし算の指が取れている子です。
15-8 を、
8に何かを足して、
15にするように
計算できる子です。
それなのに、
疲れていたりすると、
15-8 に難しさを感じて、
「分からない」と甘えます。
少し疲れていて、
難しさを感じても、
「分かるさ」や、
「できるもん」と言ってもいいのですが、
「分からない」と言います。
この子に、
選ぶ力を持っていることを
体験させます。
かなり強い口調で、
「分かる!」と言ってしまいます。
「分からない」と甘えたこの子を、
とがめてはいません。
15-8 を
自力で計算するように
突き放すのでもありません。
「分からない」ではなくて、
「分かるさ」を選ぶことができると
気付かせて、
「分かるさ」を選ばせたいのです。
この子は、すでに
「分からない」を選んでいます。
こうしてしまった子に、
「分かるさ」を選び直させます。
穏やかに
「分かる」と言っても、
「分かるさ」を
選び直すことができません。
子どもが驚くくらい強い口調で、
しかしとがめる気持ちゼロで、
「分かる」と言います。
難しさを感じた
15-8 に、
「分かるさ」を選んで、
先に「分かるさ」と言ってしまったら、
8に何かを足して、
15にしてしまいます。
15-8 を計算する
手伝いではありません。
選ぶ力の使い方を
体験させる手伝いです。
「分からない」と甘えられたら、
強い口調で、
「分かる」と言って、
「分かるさ」を
新たに選ばせてしまいます。