「いやだな!」と感じていても解く力は残っています。

子どもが

自分自身の「いやだな!」の気持ちに

振り回されています。

 

 {\Large{ \begin{array}{rr} 43 \\ \times 2 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算のかけ算で、

集中が切れてボーっとしています。

 

「いやだな!」の気持ちが、

筆算のかけ算の計算を止めさせて、

集中を切らせて、

ボーっとさせています。

 

気持ちに、

振り回されています。

 

子どもは、

何となくですが、

このように思っています。

 

「いやだな!」の気持ちが、

先に心の中にあって、

この気持ちが、

 {\Large{ \begin{array}{rr} 43 \\ \times 2 \\ \hline \end{array} }} \\ をダラダラと計算させます。

 

そして、

集中が切れてボーっとします。

 

子どもは

何となくですが、

こう思っています。

 

正しくは、

逆です。

 

 {\Large{ \begin{array}{rr} 43 \\ \times 2 \\ \hline \end{array} }} \\ をダラダラと計算するから、

「いやだな!」の気持ちを

感じてしまいます。

 

 {\Large{ \begin{array}{rr} 43 \\ \times 2 \\ \hline \end{array} }} \\ を速いスピードで計算し始めたら、

「いやだな!」の気持ちを持てませんから、

消えてしまいます。

 

でも目の前の子どもは、

先にあると思っている「いやだな!」の

気持ちに振り回されて、

ダラダラと計算しています。

集中が切れています。

 

自力では、

速いスピードで計算できません。

 

だから、

速いスピードの計算へ、

リードしてしまいます。

 

子どもは、

できないのではありません。

できないと思っているだけです。

 

 {\Large{ \begin{array}{rr} 43 \\ \times 2 \\ \hline \end{array} }} \\

「にさんがろく」、

「6書いて」、

「にしがはち」、

「8書いて」と、

速いスピードで計算してしまいます。

 

2問でも、

3問でも、

速いスピードの計算をリードします。

 

子どもは、

「にさんがろく」と言われたら、

それが早口であっても、

自分でも計算してしまいます。

 

速いスピードで計算できないと、

思っているだけです。

 

できます。

 

速いスピードのリードを受け入れて、

 {\Large{ \begin{array}{rr} 43 \\ \times 2 \\ \hline \end{array} }} \\ の答え86を

書いてしまいます。

 

「いやだな!」の気持ちであっても、

速いスピードの計算ができることを、

子どもはリードされて体験します。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 基本」(2017)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 基本―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て