「今既にできることを工夫する計算」を教えます。工夫した見本を見せて、答えを出します。

5+1 を、

5を示して、「ご」と読みます。

 

1を示して、

「ろく(6)」と言います。

5+1 の答え6です。

 

5+1=6 と計算できます。

 

数字5を読む力、

「ご、ろく」と数える力、

「ろく(6)」を、6と書く力、

この力を工夫しています。

 

この工夫自体を、

言葉で説明できますが、

説明しません。

 

使って見せるだけの教え方です。

 

 {\Large\frac{42}{54}} の42を示して、

「上、7」と言います。

 

約数6で、

分子42を割った答え7です。

 

約数が6であることを教えません。

 

42を何かで割って、

7になるのですから、

6で割ったと分かるからです。

 

この子は、

この力を既に持っています。

 

「分母54を6で割る」や、

「54÷6=9」も教えません。

 

この子が既に持っている力で

できるから教えません。

 

既に持っている力を教えたら

子どもを退屈させます。

 

約分の計算に慣れているこの子に、

「今既にできる力」を使わせます。

 

このような教え方が、

計算の教えない教え方です。