九九をスラスラと言う子どものイメージを、先に心に持ってから子どもを手伝います。

7の段の九九をスラスラと言えません。

 

7×1=7しちいちがしち7×2=14しちにじゅうし7×3=21しちさんにじゅういち7×4=28しちしにじゅうはち

7×5=35しちごさんじゅうご7×6=42しちろくしじゅうに7×7=49しちしちしじゅうく7×8=56しちはごじゅうろく

7×9=63しちくろくじゅうさん の7の段をスラスラと言えません。

 

8の段が混ざったりします。

 

これが、

今現在の子どもの姿です。

 

子ども自身、

7の段の九九を

スラスラ言えないと分かっています。

 

正確に自分のことを見ています。

 

そして、

7の段の九九をスラスラ言えない自分を、

そのまま心にイメージしています。

 

見たままの自分を心に映しています。

 

この子の九九を手伝います。

 

7の段の九九をスラスラ言う子どもを、

先に心にイメージします。

 

目の前の子どもはスラスラ言えませんから、

目の前の子どもと違うイメージです。

 

子どもは心の中に、

スラスラ言えない今の自分を

映し出していますから、

スラスラ言える子どもは、

子どもの心の中のイメージとも違います。

 

スラスラ言えない目の前の子を

心に映し出すだけでしたら

簡単です。

 

見たままです。

 

スラスラ言えない子どもを

目の前に見ながら、

目の前の子どもと違う

スラスラ言える子どもを、

心に持つために、

少し努力します。

 

スラスラ言えないのは今です。

 

子どもは繰り返し練習しますから、

少しだけ先の未来に、

スラスラ言えるようになります。

 

スラスラ言える子どもは、

少し先の近未来の子どもです。

 

目の前の子の近未来を

意識して想像すれば、

スラスラ言える子どものイメージを

心に映し出すことができます。

 

先に心に持った

スラスラ言える子を通して、

目の前の子を見て、

7の段の九九の練習を手伝います。

 

色の濃いサングラスで、

目の前の子を見るような感じです。

 

サングラスの色は、

スラスラ言える子どもですから、

スラスラ言えない目の前の子の中の 

スラスラ言える部分だけが見えます。

 

このサングラス:

スラスラ言える子どもから、

 「7×1=7しちいちがしち7×2=14しちにじゅうし7×3=21しちさんにじゅういち 」を

言う子どもが見えるとしたら、

7×1=7しちいちがしち7×2=14しちにじゅうし7×3=21しちさんにじゅういち 」は

スラスラ言う子どもと同じです。

 

このように見ているこちらは、

目の前の子のできているところを

ハッキリと見ていますから、

とても優しく手伝うことができます。

 

すると、

子どものスラスラ言える部分が増えてしまい、

じきに、

7の段の九九をスラスラと言うようになります。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て