32÷8=、35÷7=、36÷4=、・・の答え、4 や、5 や、9 と書いていくスピードを速くするようにリードします。計算のスピードではありません。答えを書いていくスピードです。

32÷8=、35÷7=、36÷4=、・・・・・。

割り切れるわり算(九九の逆)を、

100問計算しています。

 

この子の計算は、

九九を利用します。

 

32÷8= でしたら、

8の段の九九を、

8×1=8 のように、

下から唱えて、

九九の答え 32 を探します。

 

はちいちがはち(8×1=8)、

はちにじゅうろく(8×2=16)、

はちさんにじゅうし(8×3=24)、

はちしさんじゅうに(8×4=32)です。

 

この 8×4=32 の 4 が、

32÷8= の答えです。

 

 

この計算を、

言葉で説明すれば、

「32÷8= の答えは、

8 に何かを掛けて、

32 になる何かです」となります。

 

つまり、

わり算 32÷8=4 は、

かけ算 8×4=32 の逆になっています。

 

 

この子は、

かけ算 8×4= でしたら、

8の段を、

6秒の速さで言えるようになった後、

「はちしさんじゅうに」の音に頼る前に、

問題 8×4= 見た瞬間に

答え 32 が出るようになったことを

既に、体験しています。

 

それだけではなくて、

ひき算 15-9= を見た瞬間、

答え 6 が出るようになったことも、

たし算 7+8= を見た瞬間、

答え 15 が出るようになったことも、

既に、体験しています。

 

計算のスピードが、

一定の速さを超えて速くなった後、

問題を見ただけで、

答えが出るようになることを体験しています。

 

ですから、

これらの体験から、

わり算 32÷8= も、

一定の速さを超えて速くなったら、

問題を見ただけで、

答え 4 が出るようになるだろうと、

心のどこかで期待しています。

 

 

ただ、

スピードを速くする対象が、

「計算のスピードらしい・・」と、

曖昧なままです。

 

実は、

計算のスピードではなくて、

答えを書いていくスピードです。

 

 

九九の 8の段を、

6秒で唱えることができる・・は、

答えを書いていくスピードではなくて、

答えを出していくスピードですが、

同じことです。

 

計算のスピードではありません。

 

計算のスピードでしたら、

極端な例ですが、

「はちいちがはち(8×1=8)」を、

速いスピードで言った後、

少し休んで、

それからまた、

「はちにじゅうろく(8×2=16)」を、

速いスピードで言えば、

計算のスピードは速いのですが、

答えを出していくスピードは遅いのです。

 

 

答えを書いていくスピードを速くすると、

こちらがハッキリと意識して、

この子のわり算の

答えを書いていくスピードを

速くするリードをします。

 

32÷8= の 8 を示して、

すぐに、32 を示したまま、

「はちいちがはち」、

「はちにじゅうろく」、

「はちさんにじゅうし」、

「はちしさんじゅうに」、

「さんじゅうに(32)になった」、

= の右を示して、

「し(4)」です。

 

子どもが、

32÷8=4 と書いたらすぐ、

次の問題 35÷7= の 7 を示して、

すぐに、35 を示したまま、

「しちいちがしち」、

「しちにじゅうし」、

「しちさんにじゅういち」、

「しちしにじゅうはち」、

「しちごさんじゅうご」、

「さんじゅうご(35)になった」、

= の右を示して、

「ご(5)」です。

 

子どもが、

35÷7=5 と書いたらすぐ、

次の問題 36÷4= の 4 を示して、

すぐに、36 を示したまま、

「しいちがし」、

「しにがはち」、

「しさんじゅうに」、

「ししじゅうろく」、

「しごにじゅう」、

「しろくにじゅうし」、

「ししちにじゅうはち」、

「しはさんじゅうに」、

「しくさんじゅうろく」、

「さんじゅうろく(36)になった」、

= の右を示して、

「く(9)」です。

 

ここまで 3問リードして、

スッと、リードを終えます。

 

子どもは、

36÷4=9 と書くはずですから、

書くのを待たないで、

視線を外します。

 

答えを書いていくスピード、

つまり、

32÷8= の答え 4 を書いて、

35÷7= の答え 5 を書いて、

36÷4= の答え 9 を書いて、

この答えを書いていくスピードを、

速くすることを意識したリードです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -622)、(×÷  {\normalsize {α}} -130)