計算の仕方を教えます。
こちらの計算を実況中継で見せる
動画見本の教え方です。
見ている子どもは、
答えの出し方そのものを見ます。
こちらの気持ちは、
「実況中継で計算を見せます」、
「あなたの知っていることだけです」、
「使い方が少し違います」、
「まねする気があればまねできます」、
「強制しません」、
「答を出せればいいのですから」です。
少し変わった計算の仕方の
実況中継の動画見本の例です。
① 暗算のたし算です。
12+7= の 1 を隠して、
「に足すしち、く(2+7=9)」、
隠していた 1 を見せて、
「じゅうく(19)」です。
14+8= の 1 を隠して、
「し足すはち、じゅうに(4+8=12)」、
隠していた 1 を見せて、
「にじゅうに(22)」です。
この計算の仕方が嫌であれば、
数えて答えを出すことができます。
12+7= は、
12(じゅうに)から、7回数えます。
「じゅうさん、じゅうし、じゅうご、じゅうろく、じゅうしち、
じゅうはち、じゅうく」です。
答え 19 が出ます。
14+8= は、
14(じゅうし)から、8回数えて、
「じゅうご、じゅうろく、じゅうしち、じゅうはち、じゅうく、
にじゅう、にじゅういち、にじゅうに」です。
答え 22 が出ます。
この子どもの計算を認めます。
一定のスピードで正しい答えが出ればいいのです。
こちらの気持ちは、
「どうして、教えた方法で計算しないの?」ではなくて、
「なるほど、数えれば答えが出るね」です。
② 暗算のひき算です。
15-8= の 15 の 5 を隠して、
「じゅう引くはち、に(10-8=2)」、
隠していた 5 を見せて、
「に足すご、しち(2+5=7)」です。
この計算の仕方が嫌であれば、
数えて答えを出します。
15-8= は、
15(じゅうご)から、8回、小さくなる方に数えます。
「じゅうし、じゅうさん、じゅうに、じゅういち、じゅう、
く、はち、しち」です。
答え 7 が出ます。
こちらの気持ちは、
「どうして、教えたように・・・」ではなくて、
「なるほど、数えて答えを出したいのだ」です。
③ 暗算の形の3けたのたし算です。
245+318= の 5 と 8 を示しながら、
「ご足すはち、じゅうさん(5+8=13)」、
= の数字3つ分右を示して、
「ここ、さん(3)」、
「指、いち(1)」、
4 と 1 を示しながら、
「し足すいち、ご(4+1=5)」、
「いち(1)増えて、ろく(6)」、
= の右の答え 3 の手前を示して、
「ここ、ろく(6)」、
2 と 3 を示しながら、
「に足すさん、ご(2+3=5)」、
= の右の答え 63 の手前を示して、
「ここ、ご(5)」です。
この計算の仕方が嫌であれば、
と筆算を書いて計算します。
こちらの気持ちは、
「筆算にしなくても、計算できるでしょ」ではなくて、
「筆算が好きなのだ」です。
④ 暗算の形の3けたのひき算です。
463-215= の 3 と 5 を示しながら、
「さん(3)からご(5)、引けない」、
「じゅうさん引くご、はち(13-5=8)」、
= の数字3つ分右を示して、
「ここ、はち(8)」、
6 を示して、
「いち(1)減って、ご(5)」、
1 を示して、
「ご引くいち、し(5-1=4)」、
= の右の答え 8 の手前を示して、
「ここ、し(4)」、
4 と 2 を示しながら、
「し引くに、に(4-2=2)」、
= の右の答え 48 の手前を示して、
「ここ、に(2)」です。
この計算の仕方が嫌であれば、
と筆算で計算します。
「筆算にしたいのだ」と受け入れます。
(基本 -099)、(+- -076)