「はち足すしち、じゅうご(8+7=15)」の音は、横に並べた 8+7= も、筆算にして縦に並べても、まったく同じです。この音を利用すれば、縦に並べられた筆算のたし算で、横に並べた 8+7= のたし算の力を利用できるようになります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr}18\\+\:17\\ \hline \end{array} }} \\ の筆算のたし算が、

初めての子に教えます。

 

この子は、

8+7= の形に書いてあれば、

見ただけで、

答え 15 が出る力を持っています。

 

しかも、

6+5=、7+9=、8+7=、・・・・・。

このようなたし算 25 問を、

20 秒で計算できる力です。

 

これがこの子の

今既に自力でできる力です。

 

この子の力を別の言い方をすれば、

とても高いレベルの算数の基礎ができています。

このようになります。

 

そしてこの子に、

この力を利用する計算の仕方を、

こちらの計算の実況中継を見せて教えます。

 

 

ただし、

子どもに、

「暗算のたし算の力を利用します」、

「暗算のたし算の力だけで、

筆算のたし算を計算します」、

「暗算のたし算を利用する計算を

こちらが実演して見せます」、

「こちらの実演:実況中継を、

見て学びます」のような言い方で、

どのような計算の仕方を、

どのような教え方で教えるのかを

事前に言葉で説明しません。

 

いきなり、やってみせる教え方です。

 

こうする理由は、

子どもが好きな教えられ方だからです。

 

事前に言葉でアレコレ説明されるよりも、

答えの出し方をすぐに

見せられる教え方が、

子どもは好きだからです。

 

 

以下は、

こちらの計算の実況中継の一例です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr}18\\+\:17\\ \hline \end{array} }} \\ の 18 の 1 と、

17 の 1 をペン先で隠して、

8 と 7 が見えるようにして、

「はち足すしち、じゅうご(8+7=15)」、

7 の真下を示して、

「ここ、ご(5)」、

「指、いち(1)」です。

 

子どもに見えている式は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:8\\+\:\:\:7\\ \hline \end{array} }} \\ のように、

8 と 7 が縦に並んでいます。

 

8+7= のように、

横に並んでいません。

 

それなのに、

「はち足すしち、じゅうご(8+7=15)」と、

こちらにリードされて、

子どもは、頭の中に、

8+7= のように横に並んだたし算が、

思い浮かびます。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}18\\+\:17\\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ と書きます。

 

子どもが書いたのを見てから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}18\\+\:17\\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\ の 1 と 1 を示して、

「いち足すいち、に(1+1=2)」、

子どもが指に取った 1 を触って、

「いち(1)増えて、さん(3)」、

17 の 1 の真下を示して、

「ここ、さん(3)」です。

 

子どもが見ているのは、

縦に並んだ 1 と 1 ですが、

こちらのリード、

「いち足すいち、に(1+1=2)」と聞いて、

頭に浮かぶのは、

横に並んだ 1+1=2 です。

 

リードされた子どもは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}18\\+\:17\\ \hline\:\:35\end{array} }} \\ と書きます。

 

 

さて、

本題にスムースに移るために、

できる限り少ない前置きにして、

ここから本題に移ります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr}18\\+\:17\\ \hline \end{array} }} \\ の答えを出すための計算は、

8+7=15 と、

1+1=2 と、

2+1=3 のたし算です。

 

この子は、

8+7= のように横に並べて書いてあれば、

答え 15 が、

問題を見ただけで出ます。

 

しかも、

6+5=、7+9=、8+7=、・・・・・のような

たし算 25 問を、

20 秒で計算できる高い計算力です。

 

ですが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:8\\+\:\:\:7\\ \hline \end{array} }} \\ のように、

8 と 7 が縦に並んでいると、

横に並べて書いてある 8+7= と、

結び付きません。

 

「あのたし算だ・・」となりません。

 

ですから、

縦に並べた  {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:8\\+\:\:\:7\\ \hline \end{array} }} \\ と、

横に並べた 8+7= が、

同じたし算であるとつながり、

子どもが持っている

たし算の高い計算力を使いたいために、

「はち足すしち、じゅうご(8+7=15)」の

音を利用します。

 

音にすれば、

縦に並べた  {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:8\\+\:\:\:7\\ \hline \end{array} }} \\ と、

横に並べて 8+7= が、

まったく同じです。

このことを利用します。

 

個人差がありますが、

2~3 問や、

4~5 問、

ここで紹介している実況中継を子どもに見せて、

「はち足すしち、じゅうご(8+7=15)」のような

音にすれば、

縦に並べてあろうが、

横に並べてあろうが同じことを利用できて、

子どもの心の中で、

縦に並べた  {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:8\\+\:\:\:7\\ \hline \end{array} }} \\ と、

横に並べて 8+7= が、

「同じたし算だ・・」と、自然につながります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -605)、(+-  {\normalsize {α}} -339)