13+8= を、3+8=11 と、11+10=21 の 2 段階で計算する方法を、子どもに教えます。計算の実況中継を見せれば、子どもは、計算の仕方をつかみます。

13+8= の計算の仕方を教えます。

 

2 回に分けて、

一部分を見て計算する方法を教えます。

 

 

13+8= を、

筆算で書けば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\ です。

 

繰り上がりのある計算です。

 

筆算の計算は、

一部分の 2 つの数だけを見て、

計算(たし算)して、

1 つの数(答え)に変えます。

 

これを、2 回繰り返せば、

2 けたの筆算のたし算、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\ を計算できます。

 

まず、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:3 \\ +\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見ます。

 

一の位の数 3 と 8 の 2 つです。

 

筆算の計算では、

縦に並べて書いてあります。

 

この一部分だけを見て、

3+8=11 と計算して、

1 つの数、11 に変えます。

 

そして、

答え 11 の一の位の 1 を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書いて、

十の位の 1 を、

繰り上がり数として覚えます。

 

次に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\ の一部分、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}1\:\: \\ +\: \:\:\:\: \\ \hline \end{array} }} \\ だけを見ます。

 

特別なケースで、

1 つの数 1 だけです。

 

十の位は、1 だけですから、

足す相手がありません。

たし算をしません。

 

でも、繰り上がり数 1 を、

この 1 に足して、

1+1=2 と計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:8 \\ \hline\:\:21\end{array} }} \\ と書きます。

 

 

さて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }} \\ の筆算のたし算で、

一部分だけを、

2 回見て計算しています。

 

これを利用して、

13+8= を、

筆算に書き換えないで、

このまま計算する方法を、

子どもに教えます。

 

少し先の分数のたし算で、

 {\Large\frac{13}{17}} {\Large\frac{8}{17}} {\Large\frac{21}{17}}=1 {\Large\frac{4}{17}} のような計算が出ます。

 

13+8=21 と、

このまま計算できる力が必要です。

 

 

以下は、

13+8= を、

筆算にしないで、

このまま計算する教え方の一例です。

 

13+8= の

13 の 1 を隠して、

「じゅういち(11)」です。

 

1 を隠すと、

3+8= が見えます。

 

11 は、

3+8= の答えです。

 

この子は、

たし算の指が取れていますから、

3+8=を見たら、

すぐに答え 11 が心に出ます。

 

だから、

こちらが「じゅういち(11)」と言うのを聞いて、

子どもは、

心の中で納得します。

 

続いて、

隠していた 1 を見せてから、

「にじゅういち(21)」です。

 

説明抜きで、

いきなり「にじゅういち(21)」と

リードしてしまうのが、

教え方のコツです。

 

こちらの計算の実況中継を、

見て、聞いていた子は、

「えっ、どうやったの?」と

混乱しますが、

それでも子どもは素直ですから、

13+8=21 と書きます。

 

すると、

書くことで、

不思議な力が働くようです。

 

「そうか、そういうことか!」と、

子どもは納得できます。

 

13+8= の1 を隠して、

見えている 3+8= の答え、

「11」をこちらが出してから、

隠していた 1 を見せて、

「21」とリードしています。

 

11 の十の位の 1 に、

見えている 1 を足したから、

「11」が、

「21」になったと、

子どもは直感的に理解するようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -459)、(+-  {\normalsize {α}} -276)