18+5= とまったく同じ形が、筆算のかけ算の繰り上がりのたし算や、同分母の分数の分子同士のたし算に現われます。でも、まったく同じ形だと、気付かないのが普通です。だから、まったく同じ答えの出し方を押し通す「先回りで待ち伏せる」ような教え方をします。

18+5=  は、

筆算のかけ算の繰り上がりのたし算、

例えば、{\normalsize{\begin{array}{rr} 26 \\\:\times\:\:\: 9 \\ \hline \end{array}}}\\  の繰り上がりのたし算に、

分数の分子同士のたし算、

例えば、 {\Large\frac{18}{29}} {\Large\frac{5}{29}}=  の分子同士のたし算に、

まったく同じ形で現われます。

 

 

{\normalsize{\begin{array}{rr} 26 \\\:\times\:\:\: 9 \\ \hline \end{array}}}\\  の繰り上がりのたし算は、

9×6=54  、

9×2=18  の次の繰り上がりのたし算、

18+5=  です。

 

18+5=  と、

まったく同じ形ですが、

繰り上がりのたし算は、式に書かないで、

頭の中で計算しますから、

まったく同じ形と気付きにくいために、

子どもは気が付かないようです。

 

 

 {\Large\frac{18}{29}} {\Large\frac{5}{29}}=  は、

分母が同じ 29 ですから、

 {\Large\frac{18+5}{29}}  のように、

分子同士を足して計算します。

 

つまり、

 {\Large\frac{18}{29}} {\Large\frac{5}{29}}=  の分子同士のたし算は、

18+5=  とまったく同じ形の計算ですが、

見た目がかなり違うために、

まったく同じ形と、気が付かないようです。

 

 

このように、

18+5=  の計算が、

筆算のかけ算の繰り上がりのたし算や、

分数の分子同士のたし算に、

まったく同じ形で現われますから、

7+6=、9+3=、8+7=  のような

「1けた+1けた」のたし算を練習するとき

「2けた+1けた」の  18+5=  のようなたし算も、

練習させます。

 

筆算のかけ算の繰り上がりのたし算や、

分数の分子同士のたし算に、

まったく同じ形で現われることが分かっているので、

先回りして待ち伏せるような学び方をさせます。

 

 

そして、

先回りして待ち伏せるような学びですから、

18+5=  のようなたし算の答えの出し方を

最初から、

一つの方法を押し通すと決めておきます。

 

その一つの方法のお勧めが、

次のような実況中継型リードです。

 

18+5=  の 1 を隠して、

8+5=13  と計算して、

隠していた 1 を見せてすぐ、

「にじゅうさん(23)」と言うだけです。

 

18+5=  の 1 を隠す理由も、

8+5=13  の答え 13 の 1 に

隠していた 1 を足して、2 にして、

13 を、23 にできる理由も、

言葉で説明しません。

 

子どもが自力で解くことになる

謎解きの謎として残します。

 

この程度の謎解きでしたら、

子どもには簡単に解けることであると、

こちらには分かっているからです。

 

 

{\normalsize{\begin{array}{rr} 26 \\\:\times\:\:\: 9 \\ \hline \end{array}}}\\  の繰り上がりのたし算、

18+5=  の答えの出し方を、

こちらが子どもに教えるとき、

こちらの頭の中の計算を、

次のような言葉で説明するだけの教え方をします。

 

「はち足すご、じゅうさん(8+5=13)」、

「にじゅうさん(23)」です。

 

とても不親切ですが、

こちらが頭の中で計算することは、

8+5=13  と、

23 だけです。

 

こちらは、

13 の 1 を、

1 増やして、

23 に変えるなどと、

頭の中でしていないのです。

 

実際の計算は、

8+5=13  としてからすぐ、

23 を出すだけなのです。

 

 

とても不親切ですが、

最初の教え方と、

まったく同じことをしています。

 

最初の教え方のときには、

紙の上に書かれている  18+5=  で、

答えの出し方を教えています。

 

{\normalsize{\begin{array}{rr} 26 \\\:\times\:\:\: 9 \\ \hline \end{array}}}\\  の繰り上がりのたし算、

18+5=  の答えの出し方は、

こちらの頭の中の計算を、

「はち足すご、じゅうさん(8+5=13)」、

「にじゅうさん(23)」と言うだけですが、

まったく同じ答えの出し方です。

 

 

 {\Large\frac{18}{29}} {\Large\frac{5}{29}}=  の分子同士のたし算は、

分子 18 の 1 を隠して、

8+5=13  と足して、

隠していた 1 を見せてすぐ、

23 と言うだけの教え方をします。

 

18 と、5 が、書いてありますから、

18+5=  と、まったく同じ教え方です。

 

 

7+6=、9+3=、8+7=  のような

「1けた+1けた」のたし算の続きとして習う

「2けた+1けた」の  18+5=  と

まったく同じ形が現われていますが、

気付く子は少数です。

 

ですから、

筆算のかけ算の繰り上がりのたし算や、

分数の分子同士のたし算に、

まったく同じ形の  18+5=  が現われていても

そうとは気付いていない子に、

まったく同じ答えの出し方を教えれば、

「どこかで習ったような・・・」と、

子どもは感じるようです。

 

ここがじつは、

先回りして待ち伏せるところです。

 

そして、

こう感じた子の中には、

18+5=  と、

まったく同じ形が現われていることに、

「あっ、同じたし算だ」となるものです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1344)、(+-  {\normalsize {α}} -734)

(×÷  {\normalsize {α}} -235)、(分数  {\normalsize {α}} -535)

 

関連:2023年07月03日の私のブログ記事

「18+5=  や、32÷2=  は、

これを習ったときだけではなくて、

この後で、さまざまな計算の一部分として

出てきます。いつも同じような教え方をします」。