18÷2= を、2×9=18 から、18÷2=9 と計算する子が、嫌そうにモタモタと計算しています。九九の 1 つの段を 6 秒の速さでリードして、18÷2= の答えを出す見本を見せます。嫌々な気持ちのまま、九九のスピードを速くできます。

18÷2=、21÷3=、25÷5=、24÷6=、

・・・・・。

 

わり算を、100 問計算しています。

すべて、割り切れます。

あまりがありません。

 

この子の計算は、

九九を利用して、

答えを出します。

 

32÷8= でしたら、

8 の段の九九を、

下から順に唱えます。

 

そして、

32÷8= の 32 に、

九九の答えがなれば、

そのときの 8 の相手が、

32÷8= の答えです。

 

九九の逆として計算するわり算ですから、

32÷8= の答えを、

8 に何かを掛けて、

32 にする何か・・で、出します。

 

 

シンプルなゲームです。

8 の段の九九を、

下から唱えるゲームです。

 

はちいちがはち(8×1=8)、

はちにじゅうろく(8×2=16)、

はちさんにじゅうし(8×3=24)、

はちしさんじゅうに(8×4=32)。

 

ここで、

さんじゅうに(32)が出ます。

 

これは、

8×4=32 ですから、

32÷8=4 と、計算できます。

 

 

さてこの子は、

見るからに面倒そうに、

嫌々ながら計算しています。

 

もちろん、

計算のスピードは、

とてもユックリとしています。

 

今のスピードでは、

32÷8= を計算しても、

計算したから学べることを

この子は学べません。

 

だから、

まったくの突然に、

速いスピードの計算を見せて、

この子の計算のスピードを、

今よりも速める手伝いをします。

 

 

この子は、

九九の 1 つの段を、

6 秒で唱えることができます。

 

32÷8= の答えを出すために、

8 の段の九九を、

下から順に唱えて、

九九の答えが、32 を探します。

 

はちいちがはち(8×1=8)、

はちにじゅうろく(8×2=16)、

はちさんにじゅうし(8×3=24)、

はちしさんじゅうに(8×4=32)。

 

これで、32 が見つかります。

 

8 の段を、

すべて唱えても、

この子は、6 秒です。

 

ですから、

「はちいちがはち」から、

「はちしさんじゅうに」まで唱えても、

2~3 秒でしょう。

 

たとえ気持ちが嫌々であるとしても、

気持ちとは無関係に、

2~3 秒で、

8×4=32 を見つけて、

出した答えを書く時間を入れても、

32÷8=4 と計算するまで、

4~5 秒くらいでしょう。

 

気持ちが、嫌々であれば、

計算が遅くなると思うのは、

ただの思い込みです。

間違った思い込みです。

 

嫌々な気持ちであっても、

32÷8= の答えを出すために、

8 の段の九九を 6 秒で唱えてしまう

この子の速いスピードで唱えることができます。

 

こちらがリードして、

こうできることを、

嫌々な気持ちのままの子どもに体験させれば、

「なるほど、

嫌々な気持ちは気持ち、

速い計算のスピードはスピードと、

無関係になっている」のような感じで、

納得させることができます。

 

 

繰り返しになりますが、

まったく突然に、

こちらの速いスピードの実況中継を見せます。

 

この「まったく突然に」が、

重要です。

 

まったくの突然であれば、

「九九は、速いよね・・」のメッセージを、

明確に伝えることができます。

 

それを、

「嫌そうですね・・」、

「でも、九九は速いはずでしょう」のようにすると、

子どもへのメッセージが、

曖昧になります。

 

嫌そうに見える気持ちを伝えるメッセージとも、

九九の速さを伝えるメッセージとも取れます。

 

まったく突然に、

速いスピードの九九をリードと、

こちらの手伝い方が絞り込まれていないから、

子どもに伝わるメッセージが、

曖昧になってしまいます。

 

 

以下は、

子どもに見せる実況中継の例です。

 

ユックリとしたスピードで計算している子の

次の問題 18÷2= の

2 を示してから、

すぐ 18 を示して、

18 を示したまま、

「にいちがに」、

「ににんがし」、

「にさんがろく」、

「にしがはち」、

「にごじゅう」、

「にろくじゅうに」、

「にしちじゅうし」、

「にはちじゅうろく」、

「にくじゅうはち」と唱えてから、

18÷2= の = の右を示して、

「にくじゅうはちのく(9)」です。

 

こちらが唱える速いスピードの九九を聞くことで、

子どもはすぐに刺激を受けて、

自分も心で唱え始めていますから

18÷2=9 とすぐ書きます。

 

このような手伝いを、

3~4 問見せれば、

たとえ嫌々な気持ちのままであったとしても、

子どもの九九を唱えるスピードは、

1 つの段を、6 秒に戻ります。

 

18÷2= を、

九九の逆で計算する子の、

九九を唱えるスピードが、

元々のスピードの 2 の段を 6 秒になれば、

18÷2=9 と書くスピードも速くなります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -587)、(×÷  {\normalsize {α}} -124)