12÷3= を、
九九を利用して計算する子です。
3×1=3、
3×2=6、
3×3=9、
3×4=12 から、
12÷3=4 と計算します。
56÷7= でしたら、
7×1=7 から7の段を唱えて、
7×8=56 まで進み、
56÷7=8 と計算できます。
九九の1つの段を6秒で言える速さですが、
10問計算するには、10回、
50問計算するには、50回も九九を唱えます。
とても面倒です。
ダラダラと嫌々ながら計算してしまいます。
子どもは内面に自覚の力を持っていますから、
嫌々ながら計算している自分を
自分で見ることができます。
ですが、
自分を見ようとしていませんから、
嫌々ながら計算している自分を見ていません。
だから、
ダラダラの計算を続けます。
ダラダラと計算している自分を見たら、
そうしている自分が嫌になります。
ダラダラ計算を続けられなくなります。
選択の力も持っています。
ダラダラと計算している今、
テキパキと計算することを選ぶことができます。
1つの段を6秒で言ってしまう実力があります。
18÷2= の答え9を出すのに、
6秒もかかりません。
すぐです。
率先力も持っています。
テキパキと計算することを選んだら、
選んだようにテキパキと計算することができます。
でも、
自覚の力も、
選択の力も、
率先力も眠ったままです。
35÷5= のわり算を、
嫌々ながら計算している子に、
速いスピードの計算を見せて、
自覚の力や、選択の力や、率先力を刺激します。
速いスピードの計算で刺激して、
自覚の力や、選択の力や、率先力を
眠りから覚まさせます。
35÷5= の35を示したまま、
早口で、
「ごいちがご」、「ごにじゅう」、「ごさんじゅうご」、
「ごしにじゅう」、「ごごにじゅうご」、「ごろくさんじゅう」、
「ごしちさんじゅうご」、「しち(7)」です。
5の段を6秒で言ってしまう子どもも、
心で九九を唱え始めますから、
35÷5=7 と子どもが書きます。
同じような早口のリードで、
3~5問計算をリードします。
こちらのリードの速さに、
子どもは自然に合わせて、
テキパキと計算し始めた自分を見ます。
ダラダラと計算している自分から、
テキパキと計算している自分に、
ガラっと入れ替わりますから、
自覚の力が刺激されて、
大きく変わった自分を見てしまいます。
もちろん子どもの内面に眠ったままの
選択の力や、率先力も強い刺激を受けます。
(基本 -048)、(×÷ -025)