九九の1つの段を6秒で言えることが、九九のゴールです。

九九の1つの段を

6秒で言えるようになるまで練習します。

 

2の段でしたら、

「にいちがに」、「ににんがし」、「にさんがろく」、「にしがはち」、

「にごじゅう」、「にろくじゅうに」、「にしちじゅうし」、

「にはちじゅうろく」、「にくじゅうはち」と、

ただ唱えるだけです。

 

2の段を覚えた後、

早口で唱える練習を繰り返します。

 

そうすると、

集中して一息で言えるようになります。

 

さらに繰り返し練習すると、

深い集中になり、

6秒で言えるようになります。

 

ひたすら速く言い終ることだけを目指して

練習します。

 

そして、

2の段が6秒になりますと、

とても不思議なことに、

九九を見ただけで答えが浮かぶようになります。

 

2×3 を見たら、

答え6が浮かびます。

 

頭の中で、

「にさんがろく」と話していません。

 

九九を頭の中で言うようなことを

していないのですが、

答え6が浮かびます。

 

2×7 を見たら、

答え14が浮かびます。

 

計算しようとしていません。

2×7 を見るだけです。

 

2×9 を見たら、

答え18が浮かびます。

 

勝手に答えが出ています。

 

九九の音が消えたとき、

子どもは強い自信を持ちます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て