覚え方をリードします。子どもが九九の2の段を覚えます。覚え方も分かります。

2×1=2にいちがに2×2=4ににんがし2×3=6にさんがろく2×4=8にしがはち2×5=10にごじゅう

2×6=12にろくじゅうに2×7=14にしちじゅうし2×8=16にはちじゅうろく2×9=18にくじゅうはち のように

 振り仮名を付けた九九のカードを

子どもに渡します。

 

2の段~9の段の8枚です。

 

最初は2の段を、

「にいちがに」、「ににんがし」、「にさんがろく」、「にしがはち」、

「にごじゅう」、「にろくじゅうに」、「にしちじゅうし」、

「にはちじゅうろく」、「にくじゅうはち」と読ませます。

 

スラスラと読めるようになるまで、

5~6回繰り返させます。

 

次に、

速く読むことに集中させます。

 

こちらが早口で一息に

2の段を唱えて、

速く読む見本にします。

 

唱える速さの目安は、

6秒です。

 

子どもに速さを感じさせるためです。

子どもの速さに、6秒を求めません。

 

聞いている子どもは、

速さを感じます。

とても速いスピードを感じます。

 

速いスピードの九九を子どもに聞かせてから、

「速く読む!」と誘います。

 

すると先ほどよりも速く、

2の段を読み始めます。

 

もちろん、

こちらよりもユックリです。

 

ですが、

こちらの見本の読みに速さを感じた子どもは、

前より速く読みます。

 

速く読むことに集中するようになったら、

「見ないで言ってごらん!」と教えます。

 

九九のカードを見ないで、

2の段を唱えさせます。

 

速さを気にしません。

ユックリと思い出しながら

唱えさせます。

 

思い出すことができなくて止まったら、

こちらがそこだけを教えるか、

あるいは、

九九のカードを見させます。

 

2×6 で止まったら、

「にろくじゅうに」と教えます。

あるいは、

「カードを見て!」と促します。

 

また、

九九のカードを見て

速く読ませます。

 

2~3回読ませて、

勢いを付けてから、

九九のカードを見ないで言わせます。

 

「速く読む練習」と

「見ないで言う練習」を

セットで繰り返させます。

 

こうして、

2の段を楽にスラスラと

唱えられるようにします。

 

このような練習で

2の段を覚えます。

 

「覚えなさい」と言いません。

 

どうしたら覚えられるのかを、

こちらがリードして、

子どもに体験させます。

 

子どもは自分で練習して、

2の段を覚えます。

 

振り仮名を付けた九九のカードを読みます。

速く読みます。

見ないで言います。

 

このようにして

2の段を覚えます。

 

九九の覚え方を、

2の段を覚えることで知ります。

 

九九のカードを読みます。

速く読みます。

九九のカードを見ないで言います。

これだけです。

 

子どもは

とても楽しいようです。

 

九九の覚え方を知った子どもは、

3の段から9の段まで、

自主的に練習します。

そして覚えてしまいます。

 

先に進みます。

 

2の段の唱える速さを指定します。

6秒です。

 

子どもに

ストップウォッチを持たせます。

 

子どもが自分で

時間を測ります。

 

唱え始めるとき、

ストップウォッチを押します。

 

唱え終わったとき、

ストップウォッチを止めます。

 

唱えた時間が

すぐに分かります。

 

とても面白いようです。

子どもはゲームのように

真剣に取り組みます。

 

2の段を6秒です。

 

九九のカードを読むこと、

速く読むこと、

九九のカードを見ないで言うこと、

楽にスラスラと唱えることは、

じきにできるようになります。

 

楽にスラスラと唱えられるようになった後、

2の段を6秒で

唱えられるまで繰り返して、

速く唱える練習は難しいようです。

 

ゲーム感覚で面白いのですが、

難しいようです。

 

ストップウォッチを使って、

自分で測ります。

 

結果がすぐに出ます。

 

6秒より長いとしても、

2~3秒です。

が、とても悔しいようです。

 

2の段を6秒で唱えることは、

できそうでできません。

 

スラスラと唱えることのできる

九九の一つの段の読みは、

長くても10秒以下です。

 

だから、

夢中になって、

繰り返し練習します。

とても楽しいようです。

 

6秒に挑戦中の子どもは、

真剣そのものです。

 

手も足も体も動かして、

6秒に取り組みます。

 

体中で頑張って

真剣に取り組みます。

 

2の段が6秒になったら、

次は3の段です。

 

3の段を唱える速さを

6秒に縮めます。

 

このようにして、

9の段まで、

1つの段を6秒で唱えられるようにします。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 かけ算わり算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 かけ算わり算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て