7+8 のような暗算のたし算の多くの問題で、答えが浮かぶようになるとミスが出ます。

〇+〇 の計算は

トコトン指で数えさせます。

 

すると、

3+1 や 5+2 のような

いくつかの組み合わせで、

指で数える前に、

問題を見ただけで勝手に自動的に、

答え4や7が浮かぶようになります。

 

答えが浮かぶ問題が増えてくると、

やがて、

ほとんどの問題で答えが浮かぶようになります。

 

そして、

5~6個や、

2~3個の限られた問題だけが、

答えが浮かばない問題として残ります。

 

こうなると、

答えが浮かばない問題にも、

答えが浮かんだように感じます。

 

間違えた答えが浮かびます。

 

その間違えた答えを、

正しい答えだと思って書くようになります。

 

答えが浮かんだと感じたら、

間違えているかもしれませんが、

書いてしまうから育ちます。

 

間違えた答えですから、

×ばつになります。

7+8=16 のような×ばつです。

 

これは、

〇+〇 の答えが、

こちらのように浮かぶ直前です。

 

こちらは、

7+8 の答え15が、

問題を見ただけで勝手に浮かびます。

 

何も計算していません。

答えを覚えていて、

それを思い出していません。

 

このようなこちらの答えの出し方に

子どもが近づくと、

間違えた答えが浮かぶようになります。

 

正しい答えが浮かぶようにします。

 

7+8=16 の答え16の隣に、

正しい答え15を書かせます。

 

間違えた答え16を消させません。

間違えて浮かんだ答えの隣に

正しい答えを書かせます。

 

7+8=16  15 のようになります。

 

すべての間違いを直してから、

7+8=16  15 の正しい答えを

音読させます。

 

「しち、足すはちは、じゅうご」です。

 

間違いを直した後は、

子どもの気持ちが緩んでいます。

ダラダラとした音読になります。

 

「もっと速く!」と、

音読のスピードを指示します。

 

早口でテキパキと音読させます。

 

すべての問題の正しい答えが

勝手に浮かぶようになるのは、

もうすぐです。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 たし算ひき算」(2018)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 たし算ひき算―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て