の筆算のかけ算の答を、
510010と間違えます。
自分の計算 を、
当てもなく見て、
間違いを探そうとしています。
でも、
どこで間違えているのかを探せません。
間違えた問題を見る目的は、
間違いを直すことです。
間違いを探すことではありません。
間違いを直すのですから、
自分が書いた答えを残したまま、
初めから計算し直します。
こうすることを言葉で教えるよりも、
こちらがリードして、
初めから計算し直すことで、
確実に子どもに伝わります。
こちらがリードして、
初めから計算し直すことに、
子どもも参加させれば、
「計算し直せばいいのだ」と、
子どもは納得します。
九九やたし算を、
初めから計算し直します。
1つの計算で答えを出したら、
計算し直した答えと、
書いてある答えを見比べます。
合っていたら、「合っている」です。
違っていたら、書き直します。
このように初めから計算し直して、
間違えた計算を正します。
の最初の計算は、
です。
「ろくごさんじゅう(6×5=30)」、
「れい(0)、合っている」、
「ろくにじゅうに(6×2=12)」、
「じゅうご(15)」、
「ご(5)、合っている」、
「ろくろくさんじゅうろく(6×6=36)」、
「さんじゅうしち(37)」、
「さんじゅうしち(37)、合っている」と、
計算し直して、見比べます。
繰り上がりのたし算 12+3 や、36+1 は、
答えが浮かぶ子ですから、
答え15や、37だけを言います。
最初の計算 は、
正しくできています。
2番目の計算の答えは、 の
最初の計算の答え3750の
下の行の626です。
「いんごがご(1×5=5)」、
「ここ、ご(5)」です。
この子は、5ではなくて、
6としています。
間違えていた6を消して、
5に書き直します。
「ここ、ご(5)」と教えます。
「間違えている」と言いません。
計算し直した答え5と、
書いてある答え6が違っています。
書いてある答え6を消して、
計算し直した答え5に書き直します。
続いて、
「いんにがに(1×2=2)」、
「に(2)、合っている」、
「いんろくがろく(1×6=6)」、
「ろく(6)、合っている」です。
3番目の計算の答えは、
の
最初の計算の答え3750と、
正しく書き直した2番目の計算の答え625の
下の行の5000です。
計算をリードします。
「はちごしじゅう(8×5=40)」、
「れい(0)、合っている」、
「はちにじゅうろく(8×2=16)」、
「にじゅう(20)」、
「れい(0)、合っている」、
「はちろくしじゅうはち(8×6=48)」、
「ごじゅう(50)」、
「ごじゅう(50)、合っている」です。
正しい計算です。
最後に、たし算です。
を計算し直します。
「このれい(0)、ここ」、
「れい(0)、合っている」、
「ご足すご、じゅう(5+5=10)」、
「ここ、れい(0)」です。
書いてある答え510010の
右から2つ目の1を、
計算し直した答え0に書き直します。
続いて、
「しち足すに、く(7+2=9)」、
「じゅう(10)」、
「れい(0)、合っている」、
「さん足すろく、く(3+6=9)」、
「じゅう(10)」、
「れい(0)、合っている」、
「れいに、いち足していち(0+1=1)」、
「いち(1)、合っている」です。
「れいに、いち足して」は、
繰り上がりのたし算です。
こちらがリードして、
ぶつぶつとつぶやきながら、
計算し直します。
こうすると、
子どもも同じように計算します。
九九やたし算のように、
スラスラとできる計算は、
子どもも自然に計算してしまいます。
正しい答え510000に直ります。
です。
一緒に計算し直した子どもは、
自分で直せなかった間違いの直し方を体験します。
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