「正しく計算したはずなのに × が付いた。どうして?」と、不服そうな子どもの間違い直しを手伝います。

 {\Large\frac{6}{7}}+2 {\Large\frac{9}{14}} {\Large\frac{12}{14}}+2 {\Large\frac{9}{14}}=2 {\Large\frac{21}{14}} と計算して、

×バツ が付きます。

 

「できているはずなのに?」と、

子どもは不服そうです。

 

そして、

「どこが違うのですか?」と、

不満そうに聞きます。

 

子どもの目の前で、

ブツブツとつぶやきながら、

計算し直します。

 

子どもの計算を尊重して、

「ここは、合っています」と

認めるためです。

 

1つ計算したら、

子どもの計算と見比べます。

 

最初は、

 {\Large\frac{6}{7}}+2 {\Large\frac{9}{14}} の通分です。

共通分母を見つけます。

 

2つの分母、

7と14を見れば、

共通分母14が浮かぶ子です。

 

こちらも、

7と14を見ます。

共通分母:14が浮かびます。

 

「下、14、合っている」と、

子どもの計算と見比べます。

 

次は通分です。

 {\Large\frac{6}{7}}+2 {\Large\frac{9}{14}} {\Large\frac{6}{7}} の分母を14にします。

 

分子の2に、6を掛けて、12です。

 

「上、12、合っている」と、

子どもの計算と見比べます。

 

そして、 {\Large\frac{12}{14}}+2 {\Large\frac{9}{14}} の分子12と9を

足します。

21です。

 

「足して、横、2、上、21、合っている」と、

子どもの計算と見比べます。

 

ここまでの子どもの計算は、

正しくできています。

 

子どもが、

「正しく計算したはずなのに、どうして?」と、

納得できないはずです。

 

ただ、まだ計算できます。

 {\Large\frac{21}{14}} は、帯仮分数です。

帯分数にします。

 

「わ(=)」とリードします。

 

子どもは、

=を書くことで、

「まだ計算できるのだ」と

思います。

 

仮分数  {\Large\frac{21}{14}} の分子21を、

分母14で割ります。

この計算をリードします。

 

「21÷14=1・・・7」、

「横、2+1=3」、

「上、7」です。

 

 {\Large\frac{21}{14}} が、

 {\Large\frac{7}{14}} の帯分数になります。

 

まだ、計算できます。

 {\Large\frac{7}{14}} を7で約分できます。

 

「わ(=)」と言って、

計算をリードします。

 

「横3」、

「7で割る」、

「上1、下2」です。

 

 {\Large\frac{7}{14}}=3 {\Large\frac{1}{2}}

計算が終わります。

 

このように、

計算だけをリードすれば、

短時間で、

大げさに言えば「あっという間に」、

計算を終えることができます。

 

子どもの計算を尊重して、

計算ごとに確かめながら、

「合っている」と言い続けます。

 

自分の計算を尊重されて、

計算だけのリードで、

短時間で計算が終われば、

子どもの不満は消えます。

 

そして、「そうか!」、

「まだ計算できた」となります。

 

 {\Large\frac{6}{7}}+2 {\Large\frac{9}{14}} {\Large\frac{12}{14}}+2 {\Large\frac{9}{14}}=2 {\Large\frac{21}{14}}

子どもの計算の続きをリードして、

=3 {\Large\frac{7}{14}}=3 {\Large\frac{1}{2}} と書き終わります。