分数の計算は、
計算できるように工夫した後でなければ
計算できないことが、増えます。
たし算と、ひき算で、
そのまま計算できるのと
工夫した後、計算できるのに
分かれます。
計算できるようにする工夫が
子どもには面倒な計算になります。
「嫌だなぁ」となります。
でも、
こちらが実況中継型リードで、
「嫌だなぁ」と感じている子に、
繰り返し計算させてしまえば、
じきに慣れてしまい、
面倒さを感じなくなります。
分数のたし算と、ひき算の
計算できるようにする面倒な工夫を
羅列します。
分数のたし算で、
+= は、
このまま足すことができます。
分子同士を、1+2=3 と足して、
+= と計算します。
でも、
+= は、
このままでは、
足すことができません。
足すことができるように工夫します。
+= の異なる分母を、
6 で通分して、
+= に変えれば、
分子同士を、3+2=5 と足すことができます。
分数のひき算で、
8-5= は、
このまま引くことができます。
分子同士を、6-5=1 と引いて、
8-5=3 と計算します。
でも、
4-2= は、
引くことができません。
引くことができるように工夫します。
4 の 4 の 1 を、
に変えて、
4=3 と書き換えます。
こうすれば、
4-2= は、
3-2= に書き換わりますから、
分子同士を、9-5=4 と引いて、
3-2=1 と計算します。
さらに、
5-2= も、
引くことができません。
5-2= の異なる分母を、
9 で通分して、
5-2= に変えれば、
分子同士を、6-4=2 と引くことができます。
分数のひき算では、
さらに、
5-3= のような計算もあります。
5-3= の異なる分母を、
12 で通分して、
5-3= に変えます。
このように工夫しても、
5-3= は、
引くことができません。
さらに工夫します。
5 の 5 の 1 を、
に変えて、
5=4 と書き換えます。
こうすれば、
5-3= は、
4-3= に書き換わりますから、
分子同士を、19-8=11 と引いて、
4-3=1 と計算します。
このように、
分数のたし算と、ひき算は、
計算できるように工夫することが、増えます。
(基本 -1287)、(分数 -512)
関連:2023年05月16日の私のブログ記事
「帯分数のひき算は、
見た目、
引けないように見えるひき算になることが
あります。
少しだけ工夫すれば、
引くことができるように変わります」。