の答えの出し方は、
一の位の計算
「4-8= 、できない」、
「14-8=6」と計算して、
と書いて、
十の位の計算
「5-1=4」、
「4-2=2」と計算して、
と書きます。
一の位の計算で、
4-8 を引けないので、
14-8 と引けるようにしてから引いています。
こうできる理由があります。
普通の言い方では、
「隣から借りる」です。
十の位の計算で、
5-1=4 として、
54 の 5 から、1 を引きます。
もちろんこれも、
こうできる理由があります。
普通の言い方では、
「隣に貸したから」です。
ですがこのブログでは、
4-8 を、
14-8 と、できる理由も、
54 の 5 を、1 小さくして、4 とする理由も、
子どもに説明しません。
説明されないために、
子どもには、謎解きの謎になります。
どうして、
4-8 を、
14-8 と、できるのでしょうか?
どうして、
5 を、1 小さくして、
4 にするのでしょうか?
謎解きの謎です。
こちらからは、
何の説明もないのですから、
子どもは、自力で、
この謎解きの謎を解きます。
しかも子どもは、
何となく解くことができそうな
謎解きの謎だと感じますから、
こちらが見せる答えの出し方を、
真剣になって見詰めます。
真剣になって見詰めるから、
実際の話、
の答えの出し方だけであれば、
2~3問で、つかんでしまいます。
でも、
2~3問では、
謎解きの謎を解くことができません。
さらに続けて、
5~6問、
7~8問と
こちらが見せる答えの出し方を、
真剣になって見詰めます。
すると突然、
「なんだ、そういうことか!」のような感じで、
謎解きの謎が解けます。
こうなったとき、子どもは、
「もう、できる!」と
自力で答えを出すことができることを
こちらに伝えてくれます。
こちらは、
次のような実況中継型リードで、
の答えの出し方を見せます。
の一の位の 4 と 8 を示して、
「4-8、引けない」、
「14-8=6」と言って、
8 の真下を示して、
「ここ 6」と言います。
子どもが、
と書いたら、
54 の 5 を示して、
「1 減って、4」と言って、
28 の 2 を示して、
「4-2=2」と言って、
2 の真下を示して、
「ここ 2」と言います。
子どもは、
と書いて、答えが出ます。
さて、じつは、
「隣から借りる」や、
「隣に貸したから」と、
言葉で説明しても、
聞いている子どもは、
「なるほど」とはならないようです。
言葉で説明されても、
子どもには、
何らかの謎解きの謎が残るようです。
そして、
この謎解きの謎が解けたとき、
「なるほど」となります。
言葉で説明されても、
説明抜きで答えの出し方だけを教えられても、
「なるほど」となるためには、
子どもは謎解きをしなければならないようです。
どうせ謎解きになるのですから、
子どもの主体性が育つような
謎解きをさせたいものです。
説明抜きで答えの出し方だけを見せる
実況中継型リードの教え方が、
主体性を育てる謎解きの一例になります。
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関連:2023年05月15日の私のブログ記事
「筆算のひき算の繰り下がり計算の
答えの出し方だけを教えます。
そして、子どもが、
自力で答えを出せるように育てます」。