見本をまねして、計算させます。計算した子どもに、「どうやったの?」と聞きます。先に、子どもを信じると決めている教え方です。

見本: {\Large\frac{8}{4}}=2 を見て、

同じように計算できると、

子どもを信じています。

 

このように信じているこちらが、

 {\Large\frac{12}{4}} を計算するように誘います。

 

「信じている」と言われていませんが、

信じられていると分かっている子は、

計算してしまいます。

 

 {\Large\frac{12}{4}}=3 と計算した子に、

「どうやったの?」と聞きます。

 

この子は、

「どうやっているのだろうか?」と、

興味を持って見本を見ています。

 

そして、

「こうかな・・・」と思って、

間違えている不安を乗り越えて、

 {\Large\frac{12}{4}} を計算しています。

 

「どうやったの?」と聞かれて、

「間違ったことを言ってしまったら・・・」と

不安になりながら、

「4、割る、12」と答えています。

 

子どものまねする力を、

まねして計算する前に信じていますから、

子どもは信頼に応えてくれます。

 

不安を乗り越えて、

計算して、

どのように計算したのかを教えてくれます。

 

この子は、

見本: {\Large\frac{8}{4}}=2 を見て、

「わり算」を思い付いて、

 {\Large\frac{12}{4}} を「わり算」で計算しています。

 

そして、

「4、割る、12」と教えてくれます。

 

子どもは、

「4、割る、12」と言いますが、

 {\Large\frac{12}{4}}=3 と計算していますから、

12÷4 と計算しています。

 

「4、割る、12」は、

言い間違えただけです。

 

子どもがそうする前に、

そうできると信じています。

 

子どもは信じられていることを感じて、

信頼に応えます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て