算数や数学の問題を計算している子が、
「同じことの繰り返しだ。嫌だな」や、
「あ~っ、だめだ。難しくてできない」と、
思うときがあります。
4+3 を、
「し」から、
「ご、ろく、しち」と、
指で数える計算を繰り返すとき、
退屈さを感じます。
「嫌だな」と思います。
こちらは、
「退屈さを感じていても、
速いスピードで、指で数えて計算できる」と、
この子を信じています。
このようなプラスの気持ちのこちらが、
子どもをリードして、
計算を手伝います。
すると、
「退屈さを感じて、嫌だな」と思った子どもが、
こちらのプラスの影響を受けます。
指で数えることを、
退屈さを感じることから切り離して、
速いスピードで計算し始めます。
の
繰り下がりのあるなしで、
混乱しています。
は、繰り下がりがありません。
そのままひき算できます。
は、繰り下がりがあります。
1を借りてから引きます。
区別できなくなって、
「あ~っ、だめだ。難しくてできない」と、
思います。
こちらは、
「区別できる」と、
この子を信じています。
すると、
こちらの「区別できる」と信じた心に
影響されます。
そのまま引けるのか、
1を借りて引けるようにするのかを
見分け始めます。
計算している子どもが、
「同じことの繰り返しだ。嫌だな」や、
「あ~っ、だめだ。難しくてできない」と、
マイナスの気持ちになることがあります。
こちらは、事前に、
「退屈さを感じていても、
速いスピードで、指で数えて計算できる」や、
「区別できる」と、
子どもを信じてしまいます。
すると、子どものマイナスの気持ちが、
こちらのプラスの気持ちに影響されて、
プラスに入れ替わります。
こちらが、プラスの気持ちで、
子どもの計算をリードして手伝うだけで、
プラスの気持ちが伝わります。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 基本」(2017)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 基本―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て