「嫌だな」や、「難しくてできない」と感じた子どもの気持ちを、「できる」に入れ替えることができます。

算数や数学の問題を計算している子が、

「同じことの繰り返しだ。嫌だな」や、

「あ~っ、だめだ。難しくてできない」と、

思うときがあります。

 

4+3 を、

「し」から、

「ご、ろく、しち」と、

指で数える計算を繰り返すとき、

退屈さを感じます。

「嫌だな」と思います。

 

こちらは、

「退屈さを感じていても、

速いスピードで、指で数えて計算できる」と、

この子を信じています。

 

このようなプラスの気持ちのこちらが、

子どもをリードして、

計算を手伝います。

 

すると、

「退屈さを感じて、嫌だな」と思った子どもが、

こちらのプラスの影響を受けます。

 

指で数えることを、

退屈さを感じることから切り離して、

速いスピードで計算し始めます。

 

{\large{ \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 23 \\ \hline \end{array} }} \ \:\:と\:\:\:{\large{ \begin{array}{rr} \:\:\:\:64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\ の

繰り下がりのあるなしで、

混乱しています。

 

{\large{ \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 23 \\ \hline \end{array} }} \\ は、繰り下がりがありません。

そのままひき算できます。 

 

{\large{ \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\ は、繰り下がりがあります。

1を借りてから引きます。

 

区別できなくなって、

「あ~っ、だめだ。難しくてできない」と、

思います。

 

こちらは、

「区別できる」と、

この子を信じています。

 

すると、

こちらの「区別できる」と信じた心に

影響されます。

 

そのまま引けるのか、

1を借りて引けるようにするのかを

見分け始めます。

 

計算している子どもが、

「同じことの繰り返しだ。嫌だな」や、

「あ~っ、だめだ。難しくてできない」と、

マイナスの気持ちになることがあります。

 

こちらは、事前に、

「退屈さを感じていても、

速いスピードで、指で数えて計算できる」や、

「区別できる」と、

子どもを信じてしまいます。

 

すると、子どものマイナスの気持ちが、

こちらのプラスの気持ちに影響されて、

プラスに入れ替わります。

 

こちらが、プラスの気持ちで、

子どもの計算をリードして手伝うだけで、

プラスの気持ちが伝わります。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 基本」(2017)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 基本―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て