や、
のような筆算のたし算です。
ミスして、
そのミスを正すことで、
筆算のたし算の繰り上がりのあるなしの
正しい計算の仕方をつかみます。
繰り上がり計算に、
まだ十分に慣れていないとき、
繰り上がりがあるのに、
繰り上がりがないように計算して、
のようなミスをします。
こちらは心の中で、
「ミスしてよかった」、
「ミスを正すことで、
正しい計算が残る」です。
何かのおまじないのように、
「ミスしてよかった」、
「計算の仕方をつかめる」と、
自分に言い聞かせます。
こうしないと、
とても悲しい事実ですが、
「真面目に計算しているのかなぁ?」、
「やる気があるのかなぁ?」のように、
ネガティブに見る傾向が、
人にあるからです。
他者を、
ネガティブに見てしまう悲しい事実で、
意外と根強い傾向です。
だから、
大げさであることを承知のうえで、
「ミスしたから、
その分、1回、多く学べる・・」のように、
ミスしたこと自体を、
ポジティブに見るような
イメージトレーニングをします。
こうして、
リードするこちらをポジティブにしてから、
ミスした計算 の直し方を教えます。
ミスの正し方ではなくて、
元の問題 の
こちらの計算の実況中継を見せる教え方です。
ミスしたから直すのですけれども、
もう 1回多く計算の練習をできる・・と、
ポジティブに捉えます。
でも、
答えの書いてない ではなくて、
間違えている答え 20 が書いてある
を、こちらは計算します。
以下は、
実況中継の実例です。
の縦一列の
1 と 1 と 2 をペン先で隠して、
5 と 5 と 0 が見えるようにしてから、
「5+5=10」、
0 を示して、
「ゼロ(0)、合っている」、
「指、いち(1)」です。
見て聞いている子は、
「この 0 は、正しい」と納得して、
指を 1 本、伸ばします。
気の早い子は、
この段階で、
「あっ、繰り上がりを忘れていた・・」と、
気付くようですが、
それは子どものことです。
こちらは、
ミスした問題を、
もう 1回計算して、
正しい答えに直してしまう実演を続けます。
同じ問題 を、
もう 1回多く計算しています。
2度目の計算は、
1度目の計算よりも、
計算スピードが速いのですから、
こちらは、
速い計算スピードを意識しています。
の 1 と 1 を示しながら、
「1+1=2」、
子どもが指に取っている
繰り上がり数 1 を触って、
「1 増えて、3」、
子どもが書いた答え 20 の 2 を示して、
「ここ、3」です。
見て聞いている子は、
「繰り上がりを忘れていた・・」のような感じで、
と書き直します。
繰り上がりの計算に慣れると、
子どもは、
繰り上がりがないのに、
ある種の惰性で、
繰り上がりがあるような計算をします。
は、繰り上がりがないのですが、
繰り上がりがあるように、
と計算するミスです。
やはり、
を計算し直して、
正す実演を見せます。
以下は、
実演で見せる実況中継の実例です。
の縦一列の
1 と 1 と 3 をペン先で隠して、
7 と 2 と 9 が見えるようにしてから、
「7+2=9」、
9 を示して、
「く(9)、合っている」、
「指、ない」です。
最後の
「指、ない」は、
わざとらしい実演です。
繰り上がりのないことを、
やや強調して伝えます。
見て聞いている子は、
「この 9 は、正しい」と納得して、
惰性で伸ばそうとする指を引っ込めます。
気の早い子は、
この段階で、
「そうだ。繰り上がりがない・・」と、
気付くようですが、
それは子どものことです。
ミスした問題を、
もう 1回計算していますから、
1度目に比べて、
2度目の速いスピードの計算を意識して、
正しい答えに直してしまう実演を続けます。
の 1 と 1 を示しながら、
「1+1=2」、
「指、ない」、
子どもが書いた答え 39 の 3 を示して、
「これ、2」です。
見て聞いている子は、
「繰り上がりがなかった・・」のような感じで、
と書き直します。
(基本 -626)、(+- -346)