間違えた計算をすれば、計算したことで、間違えた計算の仕方を学びます。解き直すことで、再び計算することになり、正しい計算をすれば、計算したことで、正しい計算の仕方を学ぶことができます。

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66 \\ \times  \:\:\: 4 \\ \hline 444\end{array}  }}\\ と、

計算しています。

間違えています。

 

最初の計算 4×6=24 の 4 は、

正しい位置に、

正しく書けています。

 

次の計算 4×6=24 に、

繰り上がり数 2 を足す計算を、

24 の 4 にではなくて、

2 に足して、

2+2=4 と間違えています。

 

このような間違いで、

26 と正しい答えではなくて、

44 と、間違えた答えを書いています。

 

そしてこの子は、

間違えた計算の仕方を、

計算したことで学んでいます。

 

とてもおかしな言い方ですが、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66\\ \:\times  \:\:\: 4 \\ \hline \end{array}  }}\\ を、

間違えて計算することで、

間違えた計算の仕方を、

この子は、学びます。

 

間違えた学びは、

筆算のかけ算の全体の一部分 :

繰り上がり数 2 のたし算です。

 

下から上に掛けることや、

掛ける数の組み合わせや、

答えを書く位置のような

繰り上がりのたし算以外のすべては、

正しい学びになっています。

 

このままでは、

間違えた計算の仕方 :

繰り上がりのたし算の計算の仕方が、

この子の筆算のかけ算の

半ば習慣としての計算の仕方に

なってしまう危険がありますから、

繰り上がりのたし算の計算の仕方を

正しく学べるように、

こちらがリードして、

計算し直します。

 

答えが間違えている  {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66 \\ \times  \:\:\: 4 \\ \hline 444\end{array}  }}\\ を、

そのまま利用して、

計算し直します。

 

こうすれば、

繰り上がりのたし算の

計算の仕方の違いを、

ハッキリと印象付けることができます。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66 \\ \times  \:\:\: 4 \\ \hline 444\end{array}  }}\\

掛ける数 4 と、

66 の一の位の 6 を、

下から上に、順に示して、

「しろくにじゅうし(4×6=24)」、

この子の答え 444 の一の位の 4 を示して、

「し(4)、合っている」、

そして、

「指、に(2)」です。

 

繰り上がり数 2 を、

子どもの指に取らせます。

 

こうして、

繰り上がりのたし算の

計算の仕方を、

正しく捉えやすくします。

 

続いて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66 \\ \times  \:\:\: 4 \\ \hline 444\end{array}  }}\\

掛ける数 4 と、

66 の十の位の 6 を、

下から上に、順に示して、

「しろくにじゅうし(4×6=24)」、

子どもが指に取った 2 を触って、

「にじゅうご(25)、にじゅうろく(26)」、

そして、

この子の答え 444 の

百の位と、十の位の 2 つの 4 を示して、

「ここ、にじゅうろく(26)」です。

 

こちらのリードを見て、聞いていた子は、

繰り上がりのたし算の計算の仕方の違いを

「なるほど!」と納得して、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66 \\ \times  \:\:\: 4 \\ \hline 444\end{array}  }}\\ を、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  66 \\ \times  \:\:\: 4 \\ \hline 264\end{array}  }}\\ と書き直します。

 

このように解き直すことで、

つまり、

計算することで、

24 に、

繰り上がり数 2 を足す計算は、

「にじゅうご、にじゅうろく」が正しいことを、

この子は学びます。

 

解き直しですが、

計算することで、

繰り上がりのたし算の計算の仕方を

学びます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -466)、(×÷  {\normalsize {α}} -099)