筆算のひき算の繰り下がりの計算に慣れた子は、半ば無意識のように、計算するとはなく計算します。だから、初めから、こうなることを狙って教えます。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:52\\ -38\\ \hline \end{array} }} \\ の 2 と 8 を見て、

半ば無意識のように、

12-8= の答え 4 が、

自動的に出て、

十の位の計算で、

1 減ると先回りして、

決めるとはなく決めて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:52\\ -\:38\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\ と書いて、

5 を見て、

先回りして待ち伏せていたように、

1 減った 4 から、

3 を見て、

4-3= の答え 1 が、

自動的に出て、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:52\\ -\:38\\ \hline \:14\end{array} }} \\ と書きます。

 

筆算のひき算の

繰り下がりの計算を、

何てことはなく自然にしてしまう子は、

このような感じで、

半ば無意識のように、

計算するとはなく計算しています。

 

3~4 秒で計算して、

答えを書き終わります。

 

 

実は、

こうなるような計算の仕方を、

初めから、

教えています。

 

つまり、

繰り下がりのひき算が初めての子に、

次のような実況中継を見せて、

教えています。

 

「隣から 1 借りる・・」のような説明を、

意図して抜いています。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:52\\ -38\\ \hline \end{array} }} \\ の 2 と 8 を順に示して、

「2-8 、引けない」、

「12-8=4」、

8 の真下を示して、

「し(4)」、

「指、いち(1)」と、リードします。

 

見て、聞いている子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:52\\ -\:38\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\ と書きます。

 

子どもが書いたのを見てから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:52\\ -\:38\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\ の 5 を示して、

子どもが指に取った 1 を触って、

「いち(1)減って、し(4)」、

3 を示して、

「4-3=1」、

3 の真下を示して、

「いち(1)」と、リードします。

 

見て、聞いている子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:52\\ -\:38\\ \hline \:14\end{array} }} \\ と書きます。

 

普通の計算スピードで、

こちらの計算の実況中継を見せて、

子どもが、答えを書く時間も含めて、

30 秒前後で計算できます。

 

見るだけの学びでも、

3~5 問くらいで、

筆算の繰り下がりの計算をつかみ、

子どもは自力で計算できるようになります。

 

1 問見せて、

30 秒として、

3 問で、90 秒、

5 問で、150 秒です。

 

ですから、

2 分~3 分で、

子どもは計算の仕方をつかみます。

 

 

そして自力で計算するようになってから、

繰り返し練習すると、

自然に、

半ば無意識のように、

計算するとはなく計算するようになります。

 

こちらの計算の実況中継から、

こちらのセリフだけを抜き出しますと、

「2-8 、引けない」、

「12-8=4」、

「し(4)」、

「指、いち(1)」、

「いち(1)減って、し(4)」、

「4-3=1」、

「いち(1)」だけなのです。

 

このように、

答えを出すことに直結したことだけを

セリフにして、

実況中継の中で、話しています。

 

計算に慣れるに連れて、

自然に使わなくなるセリフです。

 

セリフを絞っているから、

半ば無意識のように、

計算するとはなく計算するように、

子どもは自然に移ってしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -615)、(+-  {\normalsize {α}} -342)