初めての約分です。飛び越えにくいのを承知で、ギャップを飛び越えさせます。

約分は、分母と分子を同じ数で割る計算です。

 

この計算を謎解きゲームでつかませます。

 

見本 :  {\Large\frac{2}{8}} {\Large\frac{2÷2}{8÷2}} {\Large\frac{1}{4}} と、

「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」を

手掛かりにして、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{2÷〇}{4÷2}} {\Large\frac{〇}{2}} を計算させます。

 

「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」が、

見えるようにしています。

 

これでは、ギャップがありません。

できて当たり前です。

 

ここまで易しいと、

子どもは興味を感じません。

 

難しくなるのを承知で、

 {\Large\frac{2÷2}{8÷2}} や、

 {\Large\frac{2÷〇}{4÷2}} を取ってしまいます。

 

見本 :  {\Large\frac{2}{8}} {\Large\frac{1}{4}} と、

「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」を

手掛かりにして、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{〇}{2}} を計算させます。

 

ですがこうなると、難しすぎます。

飛び越えにくい大きなギャップがあります。

 

子どもは難しさが好きです。

「難しい!」と言いながら、

面白さを感じます。

 

実は、

初めての約分は、

程よい難しさに調整できません。

 

易しすぎて飽きられるよりも、

難しすぎる方を選ぶしかありません。

 

子どもが戸惑うようであれば、

約分の計算をつかみ、

戸惑いが消えるまで計算をリードします。

 

リードの仕方を固定します。

 

 {\Large\frac{2}{6}} に、「2÷2、1」、「6÷2、3」

 {\Large\frac{4}{6}} に、「4÷2、2」、「6÷2、3」

 {\Large\frac{2}{10}} に、「2÷2、1」、「10÷2、5」

 {\Large\frac{4}{10}} に、「4÷2、2」、「10÷2、5」 です。

 

「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」を、

「そうか。そういうことか!」と、

子どもがつかむまでリードします。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て