約分は、分母と分子を同じ数で割る計算です。
この計算を謎解きゲームでつかませます。
見本 : =
=
と、
「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」を
手掛かりにして、
=
=
を計算させます。
「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」が、
見えるようにしています。
これでは、ギャップがありません。
できて当たり前です。
ここまで易しいと、
子どもは興味を感じません。
難しくなるのを承知で、
や、
を取ってしまいます。
見本 : =
と、
「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」を
手掛かりにして、
=
を計算させます。
ですがこうなると、難しすぎます。
飛び越えにくい大きなギャップがあります。
子どもは難しさが好きです。
「難しい!」と言いながら、
面白さを感じます。
実は、
初めての約分は、
程よい難しさに調整できません。
易しすぎて飽きられるよりも、
難しすぎる方を選ぶしかありません。
子どもが戸惑うようであれば、
約分の計算をつかみ、
戸惑いが消えるまで計算をリードします。
リードの仕方を固定します。
に、「2÷2、1」、「6÷2、3」
に、「4÷2、2」、「6÷2、3」
に、「2÷2、1」、「10÷2、5」
に、「4÷2、2」、「10÷2、5」 です。
「下の数(分母)と上の数(分子)を2で割る」を、
「そうか。そういうことか!」と、
子どもがつかむまでリードします。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て