小学校算数の四則混合を、自力で計算できるようになった子は、少し新しいことを習うだけで、中学校数学のマイナスの数の四則混合を計算できます。

小学校算数の四則混合、

6÷2 {\Large\frac{4}{5}}+1 {\Large\frac{5}{7}}÷2= や、

( 3 {\Large\frac{2}{15}}-2.8× {\Large\frac{3}{7}} )÷ {\Large\frac{9}{10}}=や 、

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} )= を、

子どもが自力で計算できるのは、

子どもの内面に、

計算をリードするリーダーが育っていて、

子ども自身をリードしているからです。

 

中学校数学のマイナスの数の四則混合、

 {\Large\frac{1}{2}}-1 {\Large\frac{1}{3}} )-(- {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{1}{6}} )= や、

 {\Large\frac{2}{3}}-1 {\Large\frac{1}{4}} )÷ {\normalsize {(-1)^{2}}}= や、

-0.16×(-1 {\Large\frac{2}{3}} )+ {\Large\frac{1}{3}}÷(-1 {\Large\frac{1}{5}} )= を、

子どもが自力で計算できるのは、

やはり、

計算をリードするリーダーが育っていて、

子ども自身をリードしているからです。

 

四則混合の式自体がとても複雑ですから、

子どもの育ち方で、

気付くことが難しい事実があります。

 

小学校算数の四則混合をリードする

リーダーの育ちのレベルと、

中学校数学のマイナスの数の四則混合を

リードするリーダーの育ちのレベルは、

同じ程度だという事実です。

 

とても高いレベルまで育っているリーダーですが、

冷静に比べると、

同じくらいに高いレベルなのです。

 

小学校算数の四則混合のリーダーより、

マイナスの数の計算をリードする分が増えますから、

中学校数学のマイナスの数の四則混合のリーダーは、

少しだけ高いレベルまで育っていますが、

とても高いレベルからの少しだけですから、

同じくらいの高いレベルなのです。

 

とても高いレベルまで育っていることと、

わずかな差しかないことを理解するために、

四則混合をリードする

子どもの内面のリーダーの

リードを詳しくみます。

 

とても長いブログになりますが、

大事なことですから、

書きます。

 

まず、

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} )= の

小学校算数の四則混合から、

内面のリーダーのリードを、

詳しくみます。

 

最初に、

計算順を決めることをリードします。

 

数字を、

見えているのに見ない見方で、

式全体を、

( 〇+〇 )÷〇-( 〇+〇 )= のように見て、

計算順を決める規則を思い出させて、

計算順を、

1 番目 : 左のかっこの中の + 、

2 番目 : 右のかっこの中の + 、

3 番目 : 左のかっこの右の外の ÷ 、

4 番目 : 右のかっこの左の - と決めます。

 

リーダーが、

これだけのリードをできるから、

子どもは、

自力で計算順を決めることができます。

 

計算順を決めた後は、

計算順に、

それぞれの計算をリードします。

 

1 番目の計算は、

左のかっこの中の 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} です。

 

2 つの分母 7 と 14 を見て、

大きい方の 14 を、

小さい方の 7 で割り切れますから、

14 に通分すると決めて、

 {\Large\frac{2}{7}} の分母 7 に、

2 を掛けると 14 ですから、

分子 2 にも、2 を掛けて、

 {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{4}{14}} と通分します。

 

これらのリードから、

 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}}=3 {\Large\frac{4}{14}}+2 {\Large\frac{3}{14}}= と計算できます。

 

次に、

 {\Large\frac{4}{14}}+2 {\Large\frac{3}{14}}= の 2 つの整数部分、

3 と 2 を足して、

2 つの分子、

4 と 3 を足して、

 {\Large\frac{4}{14}}+2 {\Large\frac{3}{14}}=5 {\Large\frac{7}{14}} と計算します。

 

そして、

 {\Large\frac{7}{14}} の 7 と 14 を見比べて、

共に、7 で割れることを見つけて、

7 で割って、

 {\Large\frac{7}{14}}=5 {\Large\frac{1}{2}} と約分します。

 

このような一連のリードをして、

 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}}=3 {\Large\frac{4}{14}}+2 {\Large\frac{3}{14}}=5 {\Large\frac{7}{14}}=5 {\Large\frac{1}{2}} と、

1 番目の計算をします。

 

2 番目の計算 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} も、

同じようなリードをすれば、

 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}}=4 {\Large\frac{2}{10}}+1 {\Large\frac{3}{10}}=5 {\Large\frac{5}{10}}=5 {\Large\frac{1}{2}} と、

計算できます。

 

3 番目の計算は、

1 番目の計算の答え 5 {\Large\frac{1}{2}} を、

 {\Large\frac{1}{2}} で割ります。

 

 {\Large\frac{1}{2}}÷ {\Large\frac{1}{2}}= です。

 

わり算であることを見て、

 {\Large\frac{1}{2}} の 5 と 2 を掛けて、

1 を足して、

 {\Large\frac{11}{2}} の仮分数に変えて、

÷ を、× に変えて、

 {\Large\frac{1}{2}} の分母と分子を入れ替えて、

 {\Large\frac{2}{1}} にして、

 {\Large\frac{1}{2}}÷ {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{11}{2}}× {\Large\frac{2}{1}}= とかけ算にします。

 

次に、

 {\Large\frac{11}{2}}× {\Large\frac{2}{1}}= の左下の 2 と、

右上の 2 を見て、

2 で約分できることに気付いて、

 {\Large\frac{11}{2}}× {\Large\frac{2}{1}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{11}{\begin{matrix}\cancel{2}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{1}}= と、

途中約分をします。

 

それから、

分子の 11 と 1 を、

分母の 1 と 1 を、

それぞれ掛けて、

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{11}{\begin{matrix}\cancel{2}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{1}} {\Large\frac{11}{1}}= と計算して、

分母 1 を省略して、

 {\Large\frac{11}{1}}=11 と計算します。

 

このような一連のリードをして、

 {\Large\frac{1}{2}}÷ {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{11}{2}}× {\Large\frac{2}{1}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{11}{\begin{matrix}\cancel{2}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{1}} {\Large\frac{11}{1}}=11 と、

3 番目の計算をします。

 

4 番目の計算は、

3 番目の計算の答え 11 から、

2 番目の計算の答え 5 {\Large\frac{1}{2}} を引きます。

 

11-5 {\Large\frac{1}{2}}= です。

 

このひき算を、

子どもの内面のリーダーが、

リードして計算します。

 

11 から、分数 5 {\Large\frac{1}{2}} を引くことを見て、

11 の 1 を、

 {\Large\frac{2}{2}} の分数に変えて、

11=10 {\Large\frac{2}{2}} として、

11-5 {\Large\frac{1}{2}}=10 {\Large\frac{2}{2}}-5 {\Large\frac{1}{2}}= です。

 

10 {\Large\frac{2}{2}}-5 {\Large\frac{1}{2}}= の整数部分、

10 と 5 を見て、

10-5=5 と計算して、

2 つの分子の 2 と 1 を見て、

2-1=1 と計算して、

10 {\Large\frac{2}{2}}-5 {\Large\frac{1}{2}}=5 {\Large\frac{1}{2}} です。

 

これだけのリードを、

子どもの内面のリーダーがするから、

小学校算数の四則混合:

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} )= を、

計算できて、

答え 5 {\Large\frac{1}{2}} を出すことができます。

 

子どもの内面のリーダーが、

このように高いレベルまで育っているから、

小学校算数の四則混合をリードできます。

 

 

同じように、

中学校数学のマイナスの数の四則混合、

 {\Large\frac{1}{2}}-1 {\Large\frac{1}{3}} )-(- {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{1}{6}} )= のリードを、

詳しくみます。

 

小学校算数の四則混合と、

かなりの部分が似ています。

 

最初に、

計算順を決めることをリードします。

 

数字を、

見えているのに見ない見方で、

式全体を、

( 〇-〇 )-(-〇+〇 )= のように見て、

計算順を決める規則を思い出させて、

計算順を、

1 番目 : 左のかっこの中の - 、

2 番目 : 右のかっこの中の + 、

3 番目 : 左のかっこの外の右の - と決めます。

 

リーダーが、

これだけのリードをできるから、

子どもは、

自力で計算順を決めることができます。

 

計算順を決めた後は、

計算順に、

それぞれの計算をリードします。

 

1 番目の計算は、

左のかっこの中の  {\Large\frac{1}{2}}-1 {\Large\frac{1}{3}} です。

 

2 つの分母 2 と 3 を見て、

大きい方の 3 を、

小さい方の 2 で割り、割れないので、

大きい方を 2 倍した 6 を、

小さい方の 2 で割り切れますから、

6 に通分すると決めて、

 {\Large\frac{1}{2}} の分母 2 に、

3 を掛けると 6 ですから、

分子 1 にも、3 を掛けて、

 {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{3}{6}} にして、

 {\Large\frac{1}{3}} の分母 3 に、

2 を掛けると 6 ですから、

分子 1 にも、2 を掛けて、

 {\Large\frac{1}{3}} {\Large\frac{2}{6}} と通分します。

 

これらのリードから、

 {\Large\frac{1}{2}}-1 {\Large\frac{1}{3}} {\Large\frac{3}{6}}-1 {\Large\frac{2}{6}}= と計算できます。

 

 {\Large\frac{3}{6}}-1 {\Large\frac{2}{6}}= のひき算は、

小学校算数では習っていない計算で、

中学校数学で初めて習うひき算です。

 

右の 1 {\Large\frac{2}{6}} から、

左の  {\Large\frac{3}{6}} を引くと、

 {\Large\frac{3}{6}}-1 {\Large\frac{2}{6}}= の計算の仕方を決めて、

計算をリードするリーダーが、

子どもをリードします。

 

そして、

 {\Large\frac{2}{6}} から、 {\Large\frac{3}{6}} を引けるように、

1 を、 {\Large\frac{6}{6}} に変えて、

 {\Large\frac{6}{6}} の分子 6 と、

 {\Large\frac{2}{6}} の分子 2 を足して、

 {\Large\frac{2}{6}} {\Large\frac{8}{6}} とリードします。

 

このリードで、

 {\Large\frac{3}{6}}-1 {\Large\frac{2}{6}} {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{8}{6}}= と計算できます。

 

こうすると、

 {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{8}{6}}= の右の  {\Large\frac{8}{6}} から、

左の  {\Large\frac{3}{6}} を引くことができます。

 

引いてから、

- を付けるのが、

中学校数学で初めて習うひき算です。 

 

 {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{8}{6}}=- {\Large\frac{5}{6}} と計算できます。

 

このような一連のリードをして、

 {\Large\frac{1}{2}}-1 {\Large\frac{1}{3}} {\Large\frac{3}{6}}-1 {\Large\frac{2}{6}} {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{8}{6}}=- {\Large\frac{5}{6}} と、

1 番目の計算をします。

 

2 番目の計算 - {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{1}{6}} も、

同じようなリードをすれば、

 {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{1}{6}}=- {\Large\frac{3}{12}}+1 {\Large\frac{2}{12}}=- {\Large\frac{3}{12}} {\Large\frac{14}{12}} {\Large\frac{11}{12}} と、

計算できます。

 

この 2 番目の計算の - {\Large\frac{3}{12}} {\Large\frac{14}{12}} も、

右の  {\Large\frac{14}{12}} から、

左の  {\Large\frac{3}{12}} を引いています。

 

小学校算数では習っていない計算です。

中学校数学で初めて習う

たし算のように見えるひき算です。

 

3 番目 の計算は、

1 番目 の計算の答え - {\Large\frac{5}{6}} から、

2 番目 の計算の答え  {\Large\frac{11}{12}} を引きます。

 

 {\Large\frac{5}{6}} {\Large\frac{11}{12}}= が、

3 番目 の計算です。

 

通分は、同じようにリードできます。

 {\Large\frac{5}{6}} {\Large\frac{11}{12}}=- {\Large\frac{10}{12}} {\Large\frac{11}{12}}= です。

 

この計算 - {\Large\frac{10}{12}} {\Large\frac{11}{12}}= も、

中学校数学で初めて習います。

 

ひき算のように見えますが、

 {\Large\frac{10}{12}} と、 {\Large\frac{11}{12}} を足します。

 

そして、

答え  {\Large\frac{21}{12}} に、マイナス(-)を付けて、

 {\Large\frac{10}{12}} {\Large\frac{11}{12}}=- {\Large\frac{21}{12}}= です。

 

この - {\Large\frac{21}{12}} を、

帯分数に直して、

約分をすると、

 {\Large\frac{21}{12}}=-1 {\Large\frac{9}{12}}=-1 {\Large\frac{3}{4}} です。

 

これだけのリードを、

子どもの内面のリーダーがするから、

中学校数学のマイナスの数の四則混合:

 {\Large\frac{1}{2}}-1 {\Large\frac{1}{3}} )-(- {\Large\frac{1}{4}}+1 {\Large\frac{1}{6}} )= を、

計算できて、

答え -1 {\Large\frac{3}{4}} を出すことができます。

 

詳しくみたことから、

ご理解いただけますように、

子どもの内面のリーダーが、

小学校算数の四則混合を

リードできるレベルよりも、

少しだけ高くなれば、

中学校数学のマイナスの数の四則混合をリードできます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -364)、(分数  {\normalsize {α}} -128)