32×58が計算できるようになります。特殊な31×20を習います。すると、できていた32×58の計算が乱れたりします。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\:\:\times \: 58 \\ \hline \end{array} }}\\ のような2けた×2けたの筆算のかけ算で、

九九の組み合わせを間違えることもあります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\:\:\times \: 58 \\ \hline \end{array} }}\\ の一部分、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\times \:\:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }}\\ を計算するとき、

8×2 の次に、2×3 としてしまうような間違いです。

 

正しくは 8×3 です。

いつもではありません。

こうしてしまうこともあります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\:\:\times \: 58 \\ \hline \end{array} }}\\ は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\times \:\:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }}\\ と、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\times \: 5 \:\:\:\:\\ \hline \end{array} }}\\ の2けた×1けたの筆算が2回です。

 

九九を4回計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\times \: 58 \\ \hline  256 \\ 160\:\:\:\:\\\hline \:1856\end{array} }}\\ のように2行に書いて、

たし算をして計算することを分かっています。

 

ほぼ正しく計算できます。

 

そして、少し特殊な計算に進みます。

 

見本 :  {\normalsize { \begin{array}{rr} 23 \\ \:\times \:20 \\ \hline  460 \end{array} }}\\

問題 :  {\normalsize { \begin{array}{rr} 31 \\ \:\:\:\times \: 20 \\ \hline \end{array} }}\\ です。

 

見本を見ます。

まねして、

問題を同じように計算します。

 

「まだ早いかな」、

「今のところがもっと安定するまで待つべきなのかな」と不安です。

 

「できそう」とも感じます。

 

子どもの育ちは、

見えないところで確実に進んでいます。

 

こちらが、「まだ早いかな」と感じながら、

先に進めてみます。

できてしまうことが多いのです。

 

見本 :  {\normalsize { \begin{array}{rr} 23 \\ \:\times \:20 \\ \hline  460 \end{array} }}\\ を見て、

まねして、

問題 :  {\normalsize { \begin{array}{rr} 31 \\ \:\:\:\times \: 20 \\ \hline \end{array} }}\\ を計算してしまいました。

 

「どう計算したの?」と、子どもに聞きました。

 

子どもは、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 31 \\ \:\times \:20 \\ \hline  620 \end{array} }}\\ と正しく計算しています。

どのように計算したのかを、教えてくれます。

 

子どもが、こちらの先生役になります。

こちらは、生徒役です。

 

すると子どもは、

「見れば分かる!」と答えました。

 

「なるほど」ですが、

計算の仕方の説明がありません。

 

生徒役のこちらは、

先生役の子どもから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 31 \\ \:\:\:\times \: 20 \\ \hline \end{array} }}\\ の計算の仕方を教えてほしいのです。

 

「どこを、どのように見るの?」のように、

さらに聞いていきます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 31 \\ \:\:\:\times \: 20 \\ \hline \end{array} }}\\ の0を、そのまま下に書いて、

2×1=2 の答え2を書いて、

2×3=6 の答え6を書いた」のような

計算の仕方です。

 

子どもがこのように教えてくれるとき、

子どもは自分の内面の

計算をリードするリーダーを意識しています。

ぼんやりと意識しています。

 

この子は、同じ日に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\:\:\times \: 58 \\ \hline \end{array} }}\\ の計算を間違いました。

 

その一部分、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\times \:\:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }}\\ を計算するとき、

8×2 の次に、2×3 としていました。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 31 \\ \:\:\:\times \: 20 \\ \hline \end{array} }}\\ を正しく計算できたのに、

掛ける数の右が0ではない計算、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\:\:\times \: 58 \\ \hline \end{array} }}\\ のようなすべてで、

同じミスをしました。

 

新しい内容に進むと、

新しいことを知ったために、

今までの力が少し乱れるものです。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 32 \\ \:\:\:\times \: 58 \\ \hline \end{array} }}\\ のような計算すべてのミスを直させました。

 

こちらは、

間違えたことを少しも気にしません。

 

新しいことを知ったのだから、

こういうこともあると受け入れます。

 

「よくあることだ」、

「すぐに新しい内容も、今までの力も安定するさ」

と思っています。

 

少し先の近未来の子どもを見ています。

 

そして、「直そう」と誘いました。

だから子どもは、元気に直しました。

 

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