「入れる学び」も、「出す学び」も、学び方です。計算を教えるときに、どちらかを同時に教えています。

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} を例として、

 {\Large\frac{18}{5}} を計算します。

 

普通の教え方は、

例の計算を

言葉で説明します。

 

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{16}{5}} を示して、

「棒の上と下に数字が書いてあります」、

「分数と言います」、

「上を分子、下を分母と言います」、

「上が16で、下の5よりも大きいから、

仮分数と言います」、

そして、3 {\Large\frac{1}{5}} を示して、

「分数  {\Large\frac{1}{5}} の前に3が書いてあります」、

「このような分数を、帯分数と言います」と、

分数の名前を説明します。

 

それから、

 {\Large\frac{16}{5}} と、3 {\Large\frac{1}{5}} を順に示しながら、

「この仮分数を、この帯分数に変えます」、

「この16を、この5で割ります」、

「16÷5=3・・・1 です」と、

計算を説明します。

 

続いて、

 {\Large\frac{1}{5}} を示しながら、

「答えの3が、この3です」、

「あまり1が、この1です」と、

書き方を説明します。

 

このように説明してから、

 {\Large\frac{18}{5}} を示して、

「同じように計算しましょう」と誘います。

 

仮分数  {\Large\frac{16}{5}} を、

帯分数 3 {\Large\frac{1}{5}} に、計算して変える

例の計算を教えています。

 

計算を教えているのですが、

同時に、

「入れる学び」の学び方を、

意識していることが少ないのですが、

教えています。

 

仮分数を帯分数に変える計算を、

教えてもらうことで、知りますから、

学び方は、「入れる学び」です。

 

ほとんど目にすることがないのですが、

「出す学び」の学び方を、

教えることもあります。

 

「出す学び」の学び方は、

このような学び方を教えると、

先に決めておくから教えることができます。

 

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} の例を見て、まねして、

 {\Large\frac{18}{5}} を計算させます。

 

「分からない」と言われたら、

「出す学び」の学び方を教えます。

 

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} の例を示して、

「どうやっている?」と問います。

 

さらに、

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{16}{5}} と、3 {\Large\frac{1}{5}} を示しながら、

「これが、これになっている」、

「どのように計算している?」です。

 

さらに、問います。

 

 {\Large\frac{16}{5}} の16と5を示しながら、

「これとこれを、どうする?」、

「足すの? 引くの? 掛けるの? 割るの?」、

このように、問いを重ねます。

 

このような問いのどこかで、

16÷5 と計算していることに、

子どもは気付きます。

 

 {\Large\frac{16}{5}}=3 {\Large\frac{1}{5}} の計算の仕方ではなくて、

見て、まねして使うために、

どのような計算なのかを探すための

一連の問いを教えています。

 

このような問いを、

子どもが自分に問うことが、

「出す学び」の学び方になります。

 

1回で、一連の問いを

使えるようにならないのが普通です。

 

新しい計算が出るとき、

「出す学び」の学び方を繰り返し教えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -006)

(分数  {\normalsize {α}} -002)