=3 を例として、
を計算します。
普通の教え方は、
例の計算を
言葉で説明します。
=3 の を示して、
「棒の上と下に数字が書いてあります」、
「分数と言います」、
「上を分子、下を分母と言います」、
「上が16で、下の5よりも大きいから、
仮分数と言います」、
そして、3 を示して、
「分数 の前に3が書いてあります」、
「このような分数を、帯分数と言います」と、
分数の名前を説明します。
それから、
と、3 を順に示しながら、
「この仮分数を、この帯分数に変えます」、
「この16を、この5で割ります」、
「16÷5=3・・・1 です」と、
計算を説明します。
続いて、
3 を示しながら、
「答えの3が、この3です」、
「あまり1が、この1です」と、
書き方を説明します。
このように説明してから、
を示して、
「同じように計算しましょう」と誘います。
仮分数 を、
帯分数 3 に、計算して変える
例の計算を教えています。
計算を教えているのですが、
同時に、
「入れる学び」の学び方を、
意識していることが少ないのですが、
教えています。
仮分数を帯分数に変える計算を、
教えてもらうことで、知りますから、
学び方は、「入れる学び」です。
ほとんど目にすることがないのですが、
「出す学び」の学び方を、
教えることもあります。
「出す学び」の学び方は、
このような学び方を教えると、
先に決めておくから教えることができます。
=3 の例を見て、まねして、
を計算させます。
「分からない」と言われたら、
「出す学び」の学び方を教えます。
=3 の例を示して、
「どうやっている?」と問います。
さらに、
=3 の と、3 を示しながら、
「これが、これになっている」、
「どのように計算している?」です。
さらに、問います。
の16と5を示しながら、
「これとこれを、どうする?」、
「足すの? 引くの? 掛けるの? 割るの?」、
このように、問いを重ねます。
このような問いのどこかで、
16÷5 と計算していることに、
子どもは気付きます。
=3 の計算の仕方ではなくて、
見て、まねして使うために、
どのような計算なのかを探すための
一連の問いを教えています。
このような問いを、
子どもが自分に問うことが、
「出す学び」の学び方になります。
1回で、一連の問いを
使えるようにならないのが普通です。
新しい計算が出るとき、
「出す学び」の学び方を繰り返し教えます。
(基本 -006)
(分数 -002)