分数のたし算の共通分母が、大きすぎます。共通分母を計算し直します。

 {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{5}{8}}=5 {\Large\frac{6}{24}} {\Large\frac{15}{24}}=5 {\Large\frac{21}{24}}=5 {\Large\frac{7}{8}} と、

子どもが計算しています。

 

計算そのものは正しくできています。

でも、共通分母が大きすぎます。

 

8が、最小の共通分母です。

4と8の最小公倍数です。

 

普通、

共通分母24は、大きすぎると、

言葉で教えたくなります。

 

最小の共通分母8で、

通分できるようにしたいのですから、

遠回りになります。

 

回り道をしないで、

ズバリと教えることができますから、

そうします。

 

子どもの答え 5 {\Large\frac{6}{24}} {\Large\frac{15}{24}}=5 {\Large\frac{21}{24}}=5 {\Large\frac{7}{8}}

隠します。

 

こうすると、

問題 5 {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{5}{8}} が見えます。

 

8と4を、

この順に示しながら、

「8÷4、割れる」、

「下、8」とリードします。

 

大きい方の分母8を、

小さい方の分母4で割ります。

 

8÷4=2 と割り切れますから、

大きい方の分母が

最小の共通分母です。

 

「下、8」とズバリ教えられると、

子どもは内心で、

「24は大きい」と納得します。

 

この子に、

隠していた 5 {\Large\frac{6}{24}} {\Large\frac{15}{24}}=5 {\Large\frac{21}{24}}=5 {\Large\frac{7}{8}} を見せて、

「消して」とリードします。

子どもは、素直に消します。

 

8で通分すると分かれば、

続きを計算できますから、

子どもに計算を任せます。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て