子ども自身の人生物語の主役は、子ども本人です。

子どもの家族の中で、

誰が主役で、

誰が脇役で・・・ではありません。

 

子どもの友だちの中で、

誰が主役で、

誰が脇役で・・・でもありません。

 

子どもは、自分の人生物語を、

自分が選び(書き)、

主役として生きます。

 

子どもが何をするにしても、

自分で選び(書き)、

自分が動かないと、

何一つできません。

 

だから、

どの子も、

その子自身の人生物語の主役です。

 

算数の計算問題の宿題をするときも、

する時や、

仕方を選び(書き)、

自分が動いて計算します。

 

周りから、

「宿題まだならば、やってしまいなさい」と、

促されたとしても、

促されたからすると決めるのは子どもです。

 

そして、子どもは、

ほとんど意識していませんが、

自分を主役として、

算数の宿題を計算します。

 

帰宅後すぐに、

遊びに行って帰ってからすぐに、

夕食後すぐに、

寝る前に宿題を思い出して、

このどれであろうとも、

自分で選ぶようにさせれば、

子どもは、選ぶ(書く)練習をします。

 

「嫌だな」と感じたままダラダラと、

速さに挑戦するように夢中になって、

何も考えずにただ淡々と、

叱られる前に、

どのように取り組むのかを、

意識していない選択で選んでいます。

 

算数の宿題は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 34 \\ \times \:\:\:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }}\\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \times \:\:\:\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }}\\ のかけ算です。

 

子どもが選んだ時が、

遊びから帰った後や、

寝る前に宿題があったことを思い出してなら、

取り掛かりから手伝います。

 

短時間で、

1問目に取り掛からせてしまうように

リードしてしまいます。

 

「宿題は何?」から始めて、

出すことや、

開くことや、

鉛筆を出すことまで、

こちらが代行してでもリードして、

宿題をすると子どもが決めてから、

1分もしないうちに、

1問目を始めさせます。

 

やると決めた後、

短時間で取り掛かってしまうことを、

選び、

そうしてしまうことを体験させます。

 

子どもには、

こちらがこのように考えていることを、

ダラダラと説明しません。

 

説明するだけで、

時間を取られてしまいます。

 

また、

やると決めた時が、時ですから、

普通は、嫌々とダラダラと計算します。

 

普通ではありませんが、

夢中になって計算することを選び、

そうすることもできます。

 

選ぶことができるのは、

子どもが、

自分の人生物語の主役だからです。

 

このことを言葉で説明しても、

子どもには伝わりにくい内容です。

 

こちらが速い計算をリードすれば、

自然に、

夢中になる計算になります。

 

だから、

1問目の  {\normalsize { \begin{array}{rr} 34 \\ \times \:\:\:\:\:\: 8 \\ \hline \end{array} }}\\

速く計算ようにリードします。

 

早口で、

「はちしさんじゅうに(8×4=32)」、

「に(2)」と、

速い計算をリードします。

 

子どもが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 34 \\ \times \:\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:\:\:2\end{array} }}\\ をユックリと書くようでしたら、

「遅い」、

「もっと速く」と、指摘して、

書くスピードだけを速めます。

 

叱るのではありません。

速く書くことを誘うのです。

 

続いて、

やはり早口で、

「はちさんにじゅうし(8×3=24)」、

「さん(3)足して、にじゅうしち(27)」と、

速い計算をリードします。

 

27を素早く書けば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 34 \\ \times \:\:\:\: 8 \\ \hline \:272\end{array} }}\\ と、

1問目の計算が、

「あっ」という間に終わります。

 

すぐに、

2問目の  {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \:\times \:\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }}\\ を、

早口で、

「ししちにじゅうはち(4×7=28)」、

「はち(8)」とリードします。

 

子どもがやると決めた宿題を、

夢中になって計算するようにリードしています。

 

このような速い計算のリードで、

宿題が終わったとき、

子どもは、夢中になることを、

選んで、そうするだけだと、

何となく気付くはずです。

 

子どもの人生物語の主役は、

子ども本人です。

 

宿題を終わらせるこのような手伝いで、

自分が主役であることを、

子どもがそうとは知らないままでしょうが、

体験させることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -007)

(×÷  {\normalsize {α}} -007)