7の段を6秒台で言い終わることは、とても難しい挑戦です。

7の段は、

子どもをてこずらせます。

 

音で書くと、

「しちいちがしち」、「しちにじゅうし」、「しちさんにじゅういち」、

「いちしにじゅうはち」、「しちごさんじゅうご」、「しちろくしじゅうに」、

「しちしちしじゅうく」、「しちはごじゅうろく」、「しちくろくじゅうさん」です。

 

発音しにくい音が続きます。

覚えるのも大変です。

 

なかなか覚えることができなくて、

悔しくて涙が出る子もいます。

 

スラスラ言えるようになった後、

6秒台で言い終わるまで練習します。

 

つまり、

7秒を切る短さです。

 

この7の段を、

6秒台で言い終わることは、

とても難しい試練です。

 

繰り返し練習すれば、

7の段が10秒を切って、

9秒台や8秒台で言えるようになります。

 

もっと練習すれば、

7秒台にまで短くなります。

 

でも、

6秒台にまでなるのは試練です。

 

子どもによりますが、

立ったままで言う方が、

7の段を6秒台にまで縮めやすいようです。

 

「6秒で言う」と、気持ちを集中させて、

口を素早く開けて、閉めてして、

一息で言い終わります。

 

一度、6秒台まで短くなれば、

気持ちの整え方や、

口の素早い動かし方や、

頭の中のイメージも分かりますから、

次の6秒台が楽になります。

 

こうなると、実は、

九九の音が消えます。

 

7×6= の全体を見るようになります。

見たら、答え42が浮かびます。

 

「しちろくしじゅうに」の音が要らないのです。

数字 42 が、頭に浮かびます。

 

矛盾するような言い方になりますが、

音に頼る九九のレベルでしたら、

7秒台や、

6秒台で言い終わることができません。

 

7秒台や、

6秒台で言い終わるとき、

頭の中のイメージは、

7×1=7 や、

7×2=14 の式だけです。

 

音のない世界です。

とても不思議ですがこうなっています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -051)、(×÷  {\normalsize {α}} -027)