指示役(リーダー)が育っていれば、三角関数の定義を利用して、マイナスの角度の三角関数を計算できます。

計算の実行役だけを育てる高校生が、

普通です。

 

そして、

指示役(リーダー)に気付きませんし、

育てようとしないのが普通です。

 

でも、

指示役(リーダー)が育っていないと、

高校数学を自力で解くことが難しくなります。

 

その一つの例えです。

 

三角関数 sin や、cos や、tan の導入は、

直角三角形を利用します。

これが普通です。

 

そして、sin でしたら、

 {\normalsize {sin30^{○}={\Large\frac{1}{2}}}} や、

 {\normalsize {sin45^{○}={\Large\frac{\sqrt{2}}{2}}}} や、

 {\normalsize {sin45^{○}={\Large\frac{\sqrt{3}}{2}}}}

直角三角形から出します。

 

ですが、

直角三角形を利用しますから、

角度が限られます。

 

 {\normalsize {0^{○}}} より大きくて、

 {\normalsize {90^{○}}} より小さい範囲です。

 

このような三角関数 sin を、

高校数学で広げます。

 

このブログは、

子どもの育ちをテーマにしていますから、

数学の詳しい説明をしませんが、

角度を、「ラジアン」で測り、

その大きさを無制限に広げます。

 

マイナスの角度もあります。

 

さて、

 {\normalsize {0^{○}}} を、ラジアンに直すと、

ただの 0 で、

 {\normalsize {90^{○}}} は、 {\Large\frac{π}{2}} です。

 

そして、

高校数学では、

 {\normalsize {sinθ={\Large\frac{y}{r}}}} と約束します。

 

角度を、 {\normalsize {θ}} と書くのは、

ただの習慣です。

 

 {\normalsize {θ}} は、ギリシャ文字で、

「シータ」と読みます。

ただそれだけのことです。

 

こう決めてしまいます。

定義といいます。

 

子どもの内面に、

指示役(リーダー)が、育っていれば、

 {\normalsize {sinθ={\Large\frac{y}{r}}}} を約束と理解します。

 

「なぜ?」としません。

「こう決めたのだ」と受け入れます。

 

指示役(リーダー)は、

「なるほど、このように決めれば、

すべての大きさの角度の sin を

計算できる」などと考えます。

 

計算の実行役だけを育てている高校生でしたら、

このようなことを考えたりしません。

 

計算の実行役は、

計算するだけです。

 

では、

 {\normalsize {-θ}} {\normalsize {sin}} を計算します。

 

指示役(リーダー)は、

以下のようなことを考えます。

 

 {\normalsize {θ}} {\normalsize {sin}} が、

r と、y から、 {\Large\frac{y}{r}} です。

 

 {\normalsize {-θ}} になると、

r と、y が、

r と、-y に変わります。

 

そして、

指示役(リーダー)は、計算役に、

「 r と、-y から、

 {\normalsize {sin}} の定義に従って、

 {\normalsize {-θ}} を書くと?」と指示します。

 

実行役は、

 {\normalsize {sin(-θ)={\Large\frac{-y}{r}}}} と、

指示に従って、

 {\normalsize {sin(-θ)}} を書きます。

 

続いて、

指示役(リーダー)が、

 {\Large\frac{-y}{r}} を式変形して計算すると?」と、

計算役に指示します。

 

計算役は、

 {\normalsize {sin(-θ)={\Large\frac{-y}{r}}}}

=- {\Large\frac{y}{r}}

=- {\normalsize {sinθ}} と式変形します。

 

指示役(リーダー)が育っていれば、

このようなことを自力でできます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -115)、(分数  {\normalsize {α}} -027)