を楽しむ子に育てます。
解く前の子に、
こちらは聞きます。
「何を消すの?」と、
「どうするの?」です。
子どもの内面の
計算の指示役(リーダー)に聞いています。
もちろん、
こちらにも、子ども自身にも、
子どもの内面の
計算の指示役(リーダー)は見えません。
でも、
「いる」と意識して聞きます。
子どもの内面の指示役(リーダー)を
「いる」と意識して聞くから、
この意識が指示役(リーダー)を生み、
そして育てます。
「何を消すの?」や、
「どうするの?」と聞かれて、
連立方程式 を見ても、
このままでは思い付きません。
「分からない」と答えるのが普通です。
もちろん、
特別できる子が、いるものです。
連立方程式 を見て、
4つの式に、x、y、z、w それぞれが、
符号がプラスで、
3回ずつ出ていることに気付きます。
そして、
このことを利用する子です。
4つの式をすべて足すと、
x、y、z、w それぞれが、3回ずつですから、
3x+3y+3z+3w=15 です。
この式を 3 で割れば、
x+y+z+w=5 です。
この式から、
1番目の式 x+y+z=5 を引くと、
w=0 となります。
x、y、z も、
同じように計算できます。
このようなことを、
計算する前に、
内面の指示役(リーダー)が
頭の中で考えてしまう特別できる子です。
が、普通は、
「何を消すの?」と聞かれて、
「分からない」です。
つまり、
内面の指示役(リーダー)が、未熟です。
だから、
「何を消すの?」に、
「分からない」となります。
今は未熟ですから、
大きく育つ余地があります。
こう思うから、
指示役(リーダー)を刺激して、
そして育てることができます。
「どうしたら、何を消すのか分かる?」です。
このような聞き方で刺激します。
仮に、
連立方程式 を、
「解いてしまう」と先に決めていれば、
解けるように工夫します。
「解く」と先に決めていないため、
「分からない」と投げ出す目の前の子に、
「どうしたら、何を消すのか分かる?」と聞いて、
解けるような工夫を促します。
思い付きやすい工夫は、
4つの式を、
x、y、z、w の順に並べることです。
ない文字(未知数)は、
空欄にします。
すると、
こうなります。
この式を、
子どもの内面の指示役(リーダー)が見ます。
「x、y、z、w のどれも、同じようにある」、
「何を消すのも同じような手間」、
「w を消すのなら、2番目~4番目の式」、
このように、指示役(リーダー)は、
この書き換えた連立方程式から考え始めます。
アレコレと考えを巡らせます。
とても楽しいのです。
(基本 -118)、(分数 -030)