慣れてきた計算を間違えたら、「できていること」を利用して自分を育てる方法を、子どもに伝授します。

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  13 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   520 \\\end{array}  }}\\ のような1行の計算の仕方を

知っている子です。

 

40 の 0 を、

そのまま下に移します。

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  13 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   \:\:\:\:0 \\\end{array}  }}\\ です。

 

続いて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  13 \\ \:\times  \: 4 \:\:\:\:\\ \hline \end{array}  }}\\ を計算します。

十の位のかけ算です。

 

4×3=12 の 2 を、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  13 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   \:\:20 \\\end{array}  }}\\ のように書いて、

12 の 1 (繰り上がり数)を覚えて、

4×1=4 に足して、5 にして、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  13 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   520 \\\end{array}  }}\\ と書きます。

 

1行の計算に慣れてくると、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  25 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   200 \\\end{array}  }}\\ や、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  36 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   240 \\\end{array}  }}\\ のような間違いをします。

 

慣れたからのミスです。

 

こちらは、

間違えているところではなくて、

できているところを見て、

間違いを直します。

 

さて、

40 の 0 を、

そのまま下に移して書くことも、

4×5=20 や、4×6=24 の計算も、

正しくできています。

 

そして、

4×2 や、4×3 の計算を

していないだけです。

 

計算すれば、

正しくできる計算です。

 

このように、

できている部分が多いのに、

できていない部分を気にする子が、

理由は不明ですが多いのです。

 

「できていること」を、

「ここはできている」と自ら認めるから、

「できていること」を利用して、

できている部分を増やすことができます。

 

実は、

乳児のとき、

誰もが、

できることだけをし続けたのですが、

いつのまにか、

できていないことだけを気にするように変わります。

 

できていないことを気にする習慣は、

損です。

 

だから、

こちらは全力で、

「できていること」を気にして、

「できていること」を利用して、

自分を育てる方法を伝授します。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  25 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   200 \\\end{array}  }}\\ でしたら、

40 の 0 を示して、

「このゼロ、ここ」と言いながら、

子どもが書いている答え 200 の

一の位の 0 を示して、

「合っている」です。

 

続いて、

4 と 5 を順に示しながら、

「4×5=20」と言ってから、

子どもが書いている答え 200 の

十の位の 0 を示して、

「合っている」とリードしてから、

「指、2」です。

 

繰り上がり数 2 を指に取らせることで、

書かないことを教えます。

 

次に、

4 と 2 を順に示しながら、

「4×2=8」と言って、

「2 を足して、10」と計算して、

子どもが書いている答え 200 の 2 を示して、

「ここ、10」です。

 

このようなリードで、

子どもが、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  25 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   200 \\\end{array}  }}\\ を、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  25 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   1000 \\\end{array}  }}\\ と書き直します。

 

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  36 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   240 \\\end{array}  }}\\ も同じようにリードして、

子どもが、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  36 \\ \:\:\times  \: 40 \\ \hline   1440 \\\end{array}  }}\\ と書き直します。

 

このようなリードで訂正すれば、

子どもは、

自分の「できていること」を利用する自分育てを、

盗み始めます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -139)、(×÷  {\normalsize {α}} -041)