あまりのあるわり算(10÷3=)は、あまりのないわり算の感覚(9÷3=3)を利用して、答えを出すようにリードします。

9÷3= の答え 3 が、

心に浮かぶ感覚があります。

 

わり算の感覚を持てば、

9÷3= を見た瞬間に、

答え 3 が出ます。

 

計算の感覚は、

瞬時に答えを出します。

しかも、正しい答えです。

 

感覚を持つ前でしたら、

9÷3= の 3 を見て、

3の段と決めて、

9を見て、

3の段の答えが9になるまで、

3×1=3、3×2=6、3×3=9 と唱えて、

9÷3= の答え 3 を出します。

 

つまり、

9÷3= の 3 に何かを掛けて、

9 にするような何かを探すゲームです。

 

九九ができればできる

このゲームを繰り返し行えば、

誰でも必ず、

9÷3= を見ただけで、

答え 3 を出す感覚を、

自然に持ちます。

 

わり算の感覚を持てば、

12÷3= でしたら、

答え 4 が、問題を見るだけで出ます。

 

この感覚を持っている子に、

10÷3= のわり算を教えます。

 

9÷3= でしたら、答え 3 、

12÷3= でしたら、答え 4 ですから、

10÷3= の答えは、

3 と、何かです。

 

3 ではありませんから、

3 と、何かです。

 

さて、

わり算の感覚を持っている子は、

経験からですが、

3の段の九九(3×1=3、・・・、3×27)を、

6秒で言うことのできる速さです。

 

わり算の感覚や、

とても速いスピードの九九の

これらの力を利用して教えれば、

自分のできることだけですから、

子どもに理解し易くて、

すぐに使うことのできる計算の仕方になります。

 

10÷3= の = の右を示して、

「さん(3)」と教えます。

 

理由を、説明しません。

 

「えっ、何なの?」、

「どういうことなの?」とした方が、

子どもは考えます。

 

答えだけを言う言い方は、

わり算の感覚を刺激していますから、

不思議で、意外なことですが、

子どもにスッと受け入れられます。

 

ですから子どもは、

10÷3=3 と書きます。

 

続いて、

÷3 の 3 と、答えの 3 を

この順に示しながら、

「さざんがく(3×3=9)」、

10を示して、

「じゅう引くく、いち(10-9=1)」、

「点点点(・・・)、いち(1)」とリードします。

 

10÷3=3・・・1 と書いて、

計算できます。

同時に、計算の仕方を何となくつかみます。

 

子どもの個人差がありますが、

3~4問や、

5~6問、

同じような実況中継をすれば、

子どもが計算し始めます。

 

さて、

チョットした留意点です。

 

あまりの計算の仕方です。

 

10÷3=3 は、

子どもが持っている

わり算の感覚を利用して出します。

 

10-9=1 と計算しても、

9+1=10 と計算しても、

あまり 1 を計算できます。

 

経験から分かっていることは、

10-9 を好む子が多いことです。

 

ですから、

10-9=1 の計算で、

あまり 1 を出すようなリードをします。

 

でも、

子どもの反応が悪いようでしたら、

9+1=10 に切り替えます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -202)、(×÷  {\normalsize {α}} -048)