2+1=、3+1=、5+1=、8+1=、
7+1=、6+1=、9+1=、4+1=、
このような、1 を足すたし算を、
50~60問計算します。
たし算の基礎です。
自然数の公理の一つです。
6+1= の 6 を見ることができて、
「ろく」と読むことができて、
次に、+1 の 1 を見ることができて、
「しち」と数えることができて、
6+1=7 と書くことができます。
このように複雑な
答えを出すまでの手順を、
内面で行うことができます。
でも残念なことに、
子どもの内面を透視できませんから、
内面で行っていることを、
こちらは見ることができません。
自分が内面で行っていることは、
自覚の力がありますから、
見ることができます。
自覚は、
自分の内面を見ることのできる力です。
相手:子どもの内面を見ることはできません。
推測はできます。
こちらが内面で行っている計算を、
実況中継で、
子どもに見せて教えていますから、
同じように計算しているだろうと推測できます。
こちらが見ることのできることは、
子どもが答えを書くまでの速さです。
この子の計算を見ていると、
どうやら、
答えを書くのが遅いようです。
6+1= の
① 6 を見ること、
② 「ろく」と読むこと、
③ +1 の 1 を見ること、
④ 「しち」と数えることは、
速いスピードでテキパキとできるようです。
でも、
6+1=7 と書くことに、
時間がかかるようです。
答え「しち」は出ています。
数字「しち」の
映像(イメージ)は、
心の中に、「7」と映っているようです。
何かの理由があるのでしょうが、
心に見えている「7」を、
紙の上に、6+1=7 と書くことに手間取るようです。
ですから、
ここを手伝います。
手伝い方の実例です。
7+1=8 と書き終わって、
次の問題 6+1= に移ったと思われたら、
こちらも子どもと同じように
内面で計算します。
6 を見て、「ろく」と読み、
+1 の 1 を見て、「しち」と数えて、
答え「しち」を出します。
そしてすぐに、
一つ前の問題 7+1=8 の 7 を示して、
「これ」と教えます。
子どもの心の中に見えている「7」よりも、
目の前に書いてある 7+1=8 の「7」の方が、
鮮明ですから、
見写し書きが容易なのです。
このようなリードを繰り返すことで、
この子は、
心に見えている数字を、
問題用紙の上に書き写すスピードが速くなります。
(基本 -201)、(+- -126)