ひき算は、
たし算の逆です。
計算の仕方から、
ひき算がたし算の逆だと分かります。
6+8= のたし算を、
6 の次から、
7、8、9、10、11、12、13、14 と、
8 回数えて計算します。
これに対して、
14-8= のひき算は、
14 の一つ前から、
13、12、11、10、9、8、7、6 と、
8 回、
たし算とは逆向きに数えて計算します。
たし算は、
数が増える方に数えて、
ひき算は、
数が減る方に数えます。
数える向きが、逆です。
これとは違う計算の仕方があります。
8+6=14 のたし算と、
14-8=6 のひき算を見比べると、
ひき算は、
たし算の逆になっていることを利用します。
14-8= は、
「8 に何かを足して、14にする何か?」で、
計算することができます。
8+6=14 から、
8 に 6 を足せば、14 ですから、
14-8= の答えは、6 です。
どちらの計算の仕方でも、
ひき算は、
たし算の逆です。
さらに、
8+6=14 のたし算から、
14-8= を、
「8 に何かを足して、14にする何か?」と、
計算することを広げると、
「足して 14 になる 2 つの数は?」と変わります。
「足して 14 になる 2 つの数は?」を、
一けたの数で探せば、
5 と 9 、
6 と 8 、
7 と 7 の 3 つの数の組が、
足すと 14 です。
でも、
二けたの数まで広げると、
1 と 13 、
2 と 12 、
3 と 11 、
4 と 10 の 4 つの数の組も、
足すと 14 です。
このことを利用すれば、
14-3= や、
14-13= のようなひき算も計算できます。
14-3= は、
3+11=14 から、
14-3=11 と計算できます。
14-13= は、
13+1=14 から、
14-13=1 と計算できます。
さて、
8+6= を見たら、
答え 14 が心に浮かぶ力を持っている子です。
たし算の感覚です。
このたし算の感覚が、
答えを浮かべることができるのは、
一けたのたし算です。
だから、
14-〇= を、
「〇 に何かを足して、14にする何か?」の計算で、
たし算の感覚を利用できるのは、
〇 と、ひき算の答えが、
一けたのときだけです。
14-3= や、
14-13= のようなひき算で、
たし算の感覚を使って、
答えを探すことができません。
14-3= の答えは、11 で、
二けたです。
14-13= は、
引く数 13 が二けたです。
8+6= を見たら、
答え 14 が心に浮かぶ力を利用して、
14-8= を計算するのと、
同じようにして、
14-3= や、
14-13= のようなひき算を計算できません。
二けたのたし算の感覚まで、
育てていないからです。
そこで、
たし算の感覚を利用する計算と
違う計算の仕方を教えます。
14-3= でしたら、
1 を隠して、
4-3= が見えるようにして、
「し、引く、さん、いち(4-3=1)」とリードしてから、
隠していた 1 を見せて、
「じゅういち(11)」です。
14-13= でしたら、
4 と 3 をこの順に示しながら、
「し、引く、さん、いち(4-3=1)」とリードしてから、
= の右を示して、
「ここ、いち(1)」です。
このようにすれば、
たし算の感覚を利用できないひき算、
14-3= や、
14-13= を計算できます。
(基本 -246)、(+- -156)