式が 3 けたのたし算になる文章問題の計算は、筆算を書いて計算させると、楽です。

ふねに 548人 のりました。

つぎに 372人 のりました。

あわせて 何人のりましたか。

 

このような文章問題は、

最初に式を書きます。

 

548+372= です。

 

続いて計算します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算を、

子どもが自分で書くことができれば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline920\end{array} }} \\ と計算できます。

 

そして、

自分が書いた式に、

548+372=920 と書いて、

答えを、920人と書くことができます。

 

ここまで書いて、

文章問題が解き終わります。

 

そうですが、

意外なことなのですが、

548+372= から、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算を

書けない子が多いのです。

 

こういう子は、

548+372= のまま

計算しようとして、

モタモタとしてしまいます。

 

でも、

548+372= のまま計算しようとすると、

とても難しくなります。

 

もちろん、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算に書けなくても、

548+372= を筆算のように計算できます。

 

一の位の 8 と 2 を、

左から右に見て、

8+2=10 と計算して、

0 を書いて、

1 を繰り上がり数として覚えます。

 

548+372=  0 のように、

= の少し右の方に、

答え 0 を書きます。

 

次は、

十の位の 4 と 7 を、

左から右に見て、

4+7=11 と計算して、

繰り上がり数 1 を足して、

11+1=12 にしてから、

2 を書いて、

1 を繰り上がり数として覚えます。

 

548+372= 20 のように、

0 の左に、2 を書きます。

 

それから、

百の位の 5 と 3 を、

左から右に見て、

5+3=8 と計算して、

繰り上がり数 1 を足して、

8+1=9 にしてから、

9 を書きます。

 

548+372=920 のように、

20 の左に、9 を書きます。

 

ですが、

とても難しい計算です。

 

だから、

548+372= から、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算を書けない子に、

こちらが無言で、

548+372= の 548 の下に、

372 を書いてしまい、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算にしてしまいます。

 

そして、

この子に、

「この計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 548 \\ +\: 372 \\ \hline \end{array} }} \\ の答えが、答え」と、

ボソッと言います。

 

「筆算に書くと、計算できるよ」とか言うことなく、

無言で書いてしまうと、

子どもは真剣になって見ています。

 

そして、

「なるほど、あぁいう風に書けばいいのだ」と、

強い印象で納得します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -268)、(+-  {\normalsize {α}} -171)