たし算の計算の全体を見ての印象は、2 つの数を、1 つの数に変えていることです。これは、たし算の「形」と言えます。

因数分解の式、

 {x^{8} -y^{8}}= や、

 {4x^{2}y^{2} -y^{2}}= や、

 {x^{4}+x^{2}y^{2} +y^{4}}= に、

「形」があります。

 

細部ではなくて、

全体を見ての印象ですから、

「形」です。

 

図形を見ます。

 {\Huge {△}}     {\Huge {□}}    {\Huge {〇}}

 

全体を見ての印象で、

三角形や、四角形や、円などと判断します。

 

細部ではなくて、

全体を見るから、

この図形は、三角形とか言うことができます。

 

図形と同じように、

因数分解の式の「形」も、

細部ではなくて、

全体を見ることで、

何らかの印象を持つことができます。

 

つまり、

全体を見ての印象の「形」を見ると、

 {x^{8} -y^{8}}= や、

 {4x^{2}y^{2} -y^{2}}= や、

 {x^{4}+x^{2}y^{2} +y^{4}}= に、

公式 :  {a^{2} -b^{2}}=(a+b)(a-b)

隠れていることを見抜けます。

 

実は、

算数の計算や、

数学の計算に、

全体を見ての印象としての「形」があります。

 

例えば、

たし算 7+8=15 や、

ひき算 13-4=9 や、

かけ算 2×6=12 や、

わり算 32÷4=8 は、

いずれも、2 つの数を、

1 つの数に変えています。

 

変え方の違いが、

計算の違いです。

 

2 つの数を、

1 つの数に変えていると見る見方は、

全体を見ての印象の「形」です。

 

さて、

この 4 つの計算は、

答えを浮かべる感覚があります。

 

2 つの数を、

1 つの数に結び付ける感覚です。

 

「しち足すはちは?」と、

口頭で聞いたら、

たし算の感覚を持っている子は、

「じゅうご(15)」と答えます。

 

頭の中に、

7+8= をイメージしたりしていません。

映像は不要です。

 

音としての「しち足すはちは?」が、

「じゅうご(15)」を、

感覚を持っているこの子の頭に浮かべます。

 

「じゅうさん引くしは?」と聞けば、

「く(9)」と、

「に掛けるろくは?」と聞けば、

「じゅうに(12)」が、

「さんじゅうに割るしは?」と聞けば、

「はち(8)」が、

感覚を持っている子の頭に浮かびます。

 

2 との数と、

計算の種類を聞いただけで、

1 つの数を答えとして、

頭に浮かべます。

 

「形」とは意識していないでしょうが、

「形」を見ているから、

このようなことができるのでしょう。

 

(基本  {\normalsize {α}} -332)、(+-  {\normalsize {α}} -212)、(分数  {\normalsize {α}} -113)