分数を、棒の上と下に数が書いてある「形」と見れば、計算を理解しやすくなります。

算数の分数に、

全体を見ての印象としての「形」があります。

 

棒の上と下に、

数が書いてある「形」です。

 

例えば、

 {\Large\frac{3}{5}} は、

棒の上に 3 が、

下に 5 が書いてある分数です。

 

分数の「形」は、

 {\Large\frac{〇}{〇}} のような「形」です。

 

こう書くと、

数字が消えて、

「形」だけです。

 

三角形や、四角形や、円の図形。

  {\Huge {△}}     {\Huge {□}}    {\Huge {〇}}

 

このような図形を見るように、

分数  {\Large\frac{〇}{〇}} を、

棒の上と下に

数が書いてある「形」と見ます。

 

つまり、

分数  {\Large\frac{〇}{〇}} を、

上と下の位置で区別している

2 つの数で書かれた

「形」と見る見方です。

 

普通は、

上の数を「分子」、

下の数を「分母」と言います。

 

これは言い方の言葉の問題です。

「形」とは、関係のない話しです。

 

さて、

分数計算の前に、

たし算 7+8=15 や、

ひき算 13-4=9 や、

かけ算 2×6=12 や、

わり算 32÷4=8 を、

楽にスラスラとできるようにしています。

 

分数計算は、

この 4 つの計算を組み合わせるだけです。

 

最初に、

1 つの分数の計算があります。

 

分数の書き方です。

 

 {\Large\frac{9}{4}}=2 {\Large\frac{1}{4}} や、

 {\Large\frac{2}{8}} {\Large\frac{1}{4}} のように、

同じ分数を、

違う書き方をします。

 

1 番目の  {\Large\frac{9}{4}}=2 {\Large\frac{1}{4}}

 {\Large\frac{9}{4}} は、仮分数、

 {\Large\frac{1}{4}} は、帯分数です。

 

同じ分数の違う書き方です。

 

さて、

仮分数  {\Large\frac{9}{4}} の上の数 9 を、

下の数 4 で割り、

9÷4=2・・・1 と計算して、

 {\Large\frac{1}{4}} と、

帯分数に書き換えることができます。

 

仮分数  {\Large\frac{9}{4}} も、

帯分数 2 {\Large\frac{1}{4}} も、

下の数 4 は同じです。

 

また、

帯分数 2 {\Large\frac{1}{4}} の下の数 4 と、

横の数 2 を掛けて、

4×2=8 と計算して、

上の数 1 を足して、9 にすれば、

 {\Large\frac{9}{4}} と、

仮分数に書き換えることができます。

 

仮分数の「形」は、 {\Large\frac{〇}{〇}} です。

帯分数の「形」は、〇 {\Large\frac{〇}{〇}} です。

 

同じ分数の違う形です。

 

このように。

同じ数の別の書き方を、

分数で初めて習います。

 

2 番目の  {\Large\frac{2}{8}} {\Large\frac{1}{4}} は、

約分です。

 

 {\Large\frac{2}{8}} は、

上の数が、2 で、

下の数が、8 です。

 

 {\Large\frac{1}{4}} は、

上の数が、1 で、

下の数が、4 です。

 

上の数と下の数が、違います。

 

ですから、

違う分数です。

 

でも、

 {\Large\frac{2}{8}} は、

上の数 2 を、

2 で割り、2÷2=1 として、

答え 1 を、

別の分数の上の数にして、

下の数 8 を、

2 で割り、8÷2=4 として、

答え 4 を、

別の分数の下の数にすれば、

 {\Large\frac{1}{4}} です。

 

この計算を、

約分と言います。

 

このように、

上の数と、

下の数を、

同じ数 2 で割っていますから、

 {\Large\frac{2}{8}} と、 {\Large\frac{1}{4}} を同じと見るようにします。

 

逆に、

 {\Large\frac{1}{4}} は、

上の数 1 に、

2 を掛けて、1×2=2 として、

答え 2 を、

別の分数の上の数にして、

下の数 4 に、

2 を掛けて、4×2=8 として、

答え 8 を、

別の分数の下の数にすれば、

 {\Large\frac{2}{8}} です。

 

この計算を、

倍分といいます。

 

ここでも、

上の数と、

下の数に、

同じ数 2 を掛けていますから、

 {\Large\frac{1}{4}} と、 {\Large\frac{2}{8}} を同じと見るようにします。

 

このように、

分数  {\Large\frac{〇}{〇}} を、

棒の上と下に数が書いてある「形」と見れば、

仮分数と帯分数の変換の計算や、

約分や倍分の計算を、

今までの計算、

たし算 7+8=15 や、

ひき算 13-4=9 や、

かけ算 2×6=12 や、

わり算 32÷4=8 で理解できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -334)、(+-  {\normalsize {α}} -214)、

(×÷  {\normalsize {α}} -080)、(分数  {\normalsize {α}} -114)