整数に真分数を足します。答えは、帯分数です。でも、たし算の記号 + を書かないだけですから、子どもは、計算と思っていないようです。

3+ {\Large\frac{1}{4}}=3 {\Large\frac{1}{4}} のたし算です。

 

3+ {\Large\frac{1}{4}}= を計算して、

その答えが、3 {\Large\frac{1}{4}} です。

 

整数 3 に、

分数  {\Large\frac{1}{4}} を足します。

 

その答えが、

帯分数 3 {\Large\frac{1}{4}} です。

 

これだけの計算です。

 

 

さて、

3+ {\Large\frac{1}{4}}=3 {\Large\frac{1}{4}} のように計算できた子に、

 {\Large\frac{1}{4}} を隠して、

3+ {\Large\frac{1}{4}}= が見えるようにして、

「ここから」、

隠していた 3 {\Large\frac{1}{4}} を見せて、

3+ {\Large\frac{1}{4}}= を隠して、

「ここ、何が消えている?」と聞きます。

 

「+が消えた」と、

言えそうですが、

不思議と、多くの子が言えません。

 

・・・・・と、無言で、

何も言えないのが、

普通です。

 

 

こちらの質問の文言だけを抜き出すと、

「ここから」、

「ここ、何が消えている?」です。

 

計算問題 3+ {\Large\frac{1}{4}}= を見て、

この子は、

3+ {\Large\frac{1}{4}}=3 {\Large\frac{1}{4}} と答えています。

 

「+」を書いていません。

 

自分が、

「+」を書かなかったのですから、

「ここから」、

「ここ、何が消えている?」と聞くこちらに、

「+が消えた」と言えるはずです。

 

それなのに、

・・・・・と、

無言です。

 

何も答えられなくなっています。

 

 

こちらが聞くことに、

答えことができる子です。

 

例えば、

少し前の

仮分数  {\Large\frac{13}{4}}= を、

帯分数 3 {\Large\frac{1}{4}} に変える計算です。

 

こちらがこの子に、

「どうやったの?」と聞きます。

 

この子は、

「上を下で割って、・・」や、

「13÷4 を計算して、・・」のように、

 {\Large\frac{13}{4}}=3 {\Large\frac{1}{4}} と、

自分がした計算を説明できます。

 

あるいは、

分数のたし算  {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{1}{5}}= を計算して、

 {\Large\frac{3}{5}} と答えます。

 

この計算に、

こちらは、「どうやったの?」です。

 

すると、この子は、

「下、このまま」、

「上の 2 と 1 を足して、・・」のように、

自分の計算を説明できます。

 

 

それなのに、

整数 3 に、分数  {\Large\frac{1}{4}} を足して、

帯分数 3 {\Large\frac{1}{4}} を答えとする計算で、

こちらから、

「ここから」、

「ここ、何が消えている?」と聞かれて、

・・・・・と、無言です。

 

ですから、

推測します。

 

この子は、

3+ {\Large\frac{1}{4}}=3 {\Large\frac{1}{4}} を、

計算と思っていないようです。

 

だから、

・・・・・と無言の子に、

3+ {\Large\frac{1}{4}}= の + を示して、

「これが消えた」と押し付けます。

 

ここまですれば、

帯分数 3 {\Large\frac{1}{4}}

整数部分 3 と、

分数部分  {\Large\frac{1}{4}} の間に、

+ が省略されていることを、

子どもに印象付けることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -506)、(分数  {\normalsize {α}} -211)