は、
2 次 3 項式といわれる因数分解です。
大雑把な言い方ですが、
公式 :
を、
2 回使って、
因数分解します。
つまり、
問題 の
全体を少し離れて見ると、
「」、「5xy」、「」の 2 次の項に、
「6x」、「7y」の 1 次の項に、
「4」の定数項(0 次)ですから、
2 次 3 項式の形をしています。
いくつかの因数分解の仕方がありますが、
パターン化された方法を利用するのでしたら、
「x」か、「y」で、
2 次と、1 次と、0 次(定数項)に並べて、
公式 :
を、
2 回使う因数分解です。
この子は、
このようなことを、
何となく理解できている子です。
実際に、
因数分解できる子です。
例えば、
問題 でしたら、
「x」の次数で並べると、
です。
「」の項は、「」、
「x」の項は、「(5y+6)x」、
定数項は、「」です。
そして、
公式の 1 回目を、
定数項 : に使います。
暗算で、パッとできる子もいますが、
この子は、
「たすき掛け」を書きます。
です。
これを利用します。
の左側の
1 と、3 に、y を付けて、
右側の 1 と、4 は、そのまま(定数項)です。
こうすれば、
の上の行から、
y+1 が、
下の行から、3y+4 になって、
です。
つまり、
= 、
と因数分解できます。
これで、
公式を、1 回使っています。
元の式に戻り、
です。
ここで、
もう 1 回、公式を使います。
やはり、
たすき掛けを書きます。
です。
たすき掛け の
左側の 1 と、2 に、x を付けて、
右側の (y+1) と、(3y+4) は、
そのまま(定数項)です。
こうすれば、
の上の行から、
x+y+1 が、
下の行から、2x+3y+4 になって、
です。
つまり、
と因数分解できます。
この子は、
たすき掛けを 2 回使うと知っていて、
そのように計算できます。
それでも、
例えば、
は、
難しいようです。
1 回目のたすき掛けは、
終わっています。
2 回目のたすき掛けだけです。
この子から、
「どうするの?」と聞かれます。
聞かれたこちらは、
この子に聞き返します。
「どのようにする?」と、
聞き返します。
すると、
「たすき掛け」と答えてくれます。
これで、
この子の聞きたいことがハッキリとします。
こちらも分かって、
この子も、
「ここを聞きたかったのだ」と知ります。
ですが、
2 回目のたすき掛けに、
- があり、
扱いに困っています。
そこで、
いきなり、
こちらが、
たすき掛けを書きます。
です。
無言です。
たすき掛けを、
子どもの目の前で、
書くだけです。
(基本 -507)、(分数 -212)