2 次方程式 を解きます。
は、
因数分解できません。
解の公式を習った後でしたら、
公式を使って解きます。
解の公式を習う前ですから、
式を変形します。
を、
としてから、
とします。
この続きは、
、
、
x-3=±、
x=3± と解きます。
ここまで解く前の
から、
と式変形したとき、
子どもが、
「-9 って?」と聞きます。
の -9 を見て、
出どころが分からないから、
「-9 って?」と聞いています。
このような聞き方が、
この子の高いレベルを表しています。
自分でも計算している子です。
だから、
出どころの分からない -9 を、
自分が計算するために聞きたいのです。
高いレベルの子ですが、
でも、
この子は、
-9 の出どころを、
疑問に感じた式 で、
探し出そうとしているようです。
確かに、
疑問を持った式は、
でしょうが、
-9 の出どころは、
この前の式 からです。
ですから、
の を示して、
「これ」と言ってから、
この式の下の狭い余白に、
を、書いてしまいます。
これで、
この子は、
「あっ」となります。
見ている式が違ったからです。
の 6 を、
2 で割った 3 の
2 乗が、9 と気付きます。
勝手に 9 を入れたので、
-9 でキャンセルしておきます。
これで自分でも計算できるようになって、
-9 の出どころを理解できます。
を、
と変形したいために、
-9 が生み出されています。
さて、
「-9 って?」と聞いたこの子に引きずられると、
を、
と展開して、
この子に説明しようとしてしまいます。
2 次方程式を解く流れは、
を、
としてから、
とする流れです。
この子に説明するために、
を、
と展開して、
+9-9=0 ですから、
とすれば、
説明にはなります。
-9 が必要だと、
納得できます。
でも、
解く流れの
逆の向きです。
この子は、
自分も計算していますから、
流れを追っていて、
「-9 って?」の疑問を持ちます。
説明するために、
逆向きの流れにしてしまうと、
困ったことに、
この子に、とても漠然とした新たな疑問、
「なぜ?」を感じさせてしまいます。
解く流れに逆らって、
逆向きに説明してしまったからです。
ですから、
「-9 って?」と聞いたこの子に、
の を示して、
「これ」と言ってから、
この式の下の狭い余白に、
を、書くだけにします。
こうすれば、
解く流れのままなのです。
(基本 -425)、(分数 -165)