+= を計算します。
通分して、
+=、
足して、
=、
分子を計算して、
です。
このような計算をできる子は、
心の中で、
計算する前に、
自分が自分に、
「どうする?」と聞いています。
半ば習慣のようになっています。
ほとんど意識することなく、
「どうする?」と聞いています。
そして、
「どうする?」に答えて、
計算の仕方を決めています。
順を追って、
子どもの心の中のやり取りを、
以下に書きます。
+= を見て、
「どうする?」と、
自分が自分に聞きます。
「下を合わせる」のように決めます。
自分が自分に、
「どうする?」と聞いて、
「下を合わせる」ように決めてから、
こうなるように計算します。
だから、
2 つの分母 3 と 4 を見て、
共通分母 12 を、
共通分母を出す感覚で出します。
2 つの分母 3 と 4 を見たら、
共通分母を出す感覚で、
共通分母 12 を出しています。
見るだけです。
感覚ですから、
計算しなくても、
共通分母が出ます。
ここでまた、
「どうする?」と、
自分が自分に聞きます。
「順に、通分」、
「左 : は、上と下に、4」、
「右 : は、上と下に、3」のように決めます。
自分が自分に、
「どうする?」と聞いて、
計算の仕方を決めてから、
決めたように計算します。
+= です。
ここでまた、
「どうする?」と、
自分が自分に聞きます。
「下 12、上を 1 つに並べる」のように決めます。
自分が自分に、
「どうする?」と聞いて、
計算の仕方を決めてから、
決めたように計算します。
= です。
ここでまた、
「どうする?」と、
自分が自分に聞きます。
「上のかっこを外す」のように決めます。
自分が自分に、
「どうする?」と聞いて、
計算の仕方を決めてから、
決めたように計算します。
= です。
ここでまた、
「どうする?」と、
自分が自分に聞きます。
「上をまとめる」のように決めます。
自分が自分に、
「どうする?」と聞いて、
計算の仕方を決めてから、
決めたように計算します。
です。
子どもが、
心の中で、
このようなやり取りをしているから、
自力で計算できます。
半ば習慣化して、
ほとんど無意識ですが、
自分が自分をリードしています。
さて、
どのような教え方をすれば、
子どもは、
心の中で、
このようなことをできるようになるのでしょうか?
計算しているこちら自身を、
実況中継して、
計算そのものを、
ブツブツつぶやきながら見せるだけで、
子どもは、
このようなやり取りをする子に育ちます。
この計算の初めの部分の
実況中継の例です。
+= の
3 と 4 を順に示しながら、
「これと、これ、12」です。
3 と 4 を見て、
12 を出していることを、
実況中継しています。
このような実況中継を見ている子は、
「共通分母を出している」と、
心の中で理解しています。
こちらが言葉で、
「共通分母を出す」と説明していないので、
子どもが、
「何をしているのか?」と考えて、
「あぁ、共通分母だ・・」となります。
(基本 -427)、(分数 -166)