-(-4 )-(+ )+(-2 )= の
計算の仕方を教えます。
まず、
こちら自身の計算の仕方を、
探ります。
-(-4 )-(+ )+(-2 )= から、
式の形を見て、
解き方の大筋を決めます。
① たし算とひき算だけです。
かけ算も、わり算もありません。
② 符号(+ と -)が、
2 つずつ付いています。
符号を決めます。
③ 分母の異なる分数です。
分母をそろえます。
問題をパッと見て、
数秒間で、
このように決めます。
まだ、計算していません。
計算の大筋を決めただけです。
それから、
大筋に従って、計算します。
このように、
こちら自身の計算は、
解き方の大筋を決めることから始めます。
ですから、
解き方の大筋の決め方から、
子どもに教えたいのですが、
説明しようにも、
説明しようのないことです。
アレコレ考えてしていることではないからです。
計算問題 :
-(-4 )-(+ )+(-2 )= を見たら、
自然に、自動的に、数秒間で、
解き方の大筋が決まります。
自分で生み出すというよりも、
解き方の大筋が、
「こうしよう・・」と
浮かび出るような感じです。
だから、
次善の策として、
解き方の大筋を決めているこちらが、
いきなり、
こちらの計算の実況中継を見せます。
解き方の大筋にリードされているこちらの計算を、
実況中継することで、
子どもに見せます。
以下は、
実況中継の一例です。
-(-4 ) の 2 つの - を示しながら、
「マイナス(-)マイナス(-)、プラス(+)」、
帯分数 4 を示して、
「これ」と実況中継します。
見て、聞いていた子は、
-(-4 )-(+ )+(-2 )=
+4 と書きます。
続いて、
-(+ ) の - と、+ を示しながら、
「マイナス(-)プラス(+)、マイナス(-)」、
分数 を示して、
「これ」と実況中継します。
見て、聞いていた子は、
-(-4 )-(+ )+(-2 )=
+4- と書きます。
それから、
+(-2 ) の + と、- を示しながら、
「プラス(+)マイナス(-)、マイナス(-)」、
帯分数 2 を示して、
「これ」と実況中継します。
見て、聞いていた子は、
-(-4 )-(+ )+(-2 )=
+4--2 と書きます。
ここまでの実況中継で、
問題 -(-4 )-(+ )+(-2 )= の
かっこがなくなります。
でも、
「かっこを取ります」のように、
言葉で説明しません。
問題 -(-4 )-(+ )+(-2 )= の
計算の仕方を見せています。
答えの「出し方」を見せていますから、
「かっこを取ります」と説明すると、
子どもは、
聞いたことを理解しようとしますから、
「出し方」ではなくて、
「入れ方」指導になります。
「かっこを取ります」と説明しなくても、
かっこを取る実況中継を見せますから、
子どもはすぐに理解できます。
答えの「出し方」の向きを向いたままです。
続いて、
かっこの取れた +4--2 を計算します。
計算は、ひき算です。
分母をそろえるために、
共通分母を探します。
言葉で、
「計算は、ひき算です」、
「左の 2 つ、4- を計算します」、
「この答えから、2 を引きます」、
「計算するために、分母をそろえます」、
「だから、共通分母を探します」・・、
このように説明しません。
学びの向きを、
答えの「出し方」に固定しておきます。
いきなり、
共通分母を探す実況中継を見せます。
+4--2 の +4- の
6 と、9 を示して、
「6 と、9、18」です。
+4- の分母、
6 と、9 を見たら、
共通分母 18 を出す感覚を持っている子です。
だから、
6 と、9 を示されて、
「6 と、9、18」と実況中継されたら、
すぐに、
共通分母だと理解できます。
そして、
+4- の分母を、
18 にそろえます。
分母をそろえる通分と、
ひき算の計算も、
こちらの計算の実況中継を見せてリードします。
ダラダラと長くなりますから、
省略します。
+4--2=
4--2=
3--2=
3-2= のようになります。
次も、
ひき算です、
共通分母を探します。
18 と、12 を示して、
「18 と、12、36」です。
やはり、
共通分母を出す感覚です。
そして、
分母を、36 に合わせてから、
ひき算を計算します。
ダラダラと長くなりますから、
省略します。
3-2=3-2=1 です。
計算問題 :
-(-4 )-(+ )+(-2 )= を見て、
解き方の大筋を決めたこちらが、
次々に計算していく実況中継を見た子は、
こちらが、
何かにリードされている・・と感じます。
(基本 -433)、(分数 -171)