3+5=、6+4=、5+9=、7+5=、8+7=、
4+8=、5+6=、9+7=、8+3=、4+4=、
・・・・・。
このようなたし算を、
数えて計算している子です。
3+5= の 3 の次の 4 から、
+5 の 5 回、
4、5、6、7、8 と数えます。
そして、
3+5=8 と書きます。
さて、
この子の周りの世界に、
楽にスラスラと速いスピードで
次々に計算していく誰かを、
間近に見るチャンスがあるでしょうか?
その誰かは、
兄弟姉妹でも、
友人でも、
親でも、
先生でも構いません。
子どもと同じような数える計算ですが、
とても速い計算です。
大多数の子は、
自分と同じたし算を、
速いスピードで計算している誰かを、
間近で見るチャンスを持っていないようです。
だから、
子どもと横並びで、
こちらの速い計算を見せることは、
子どもには得難い貴重なチャンスになります。
こちらは、
3+5= を見たら、答え 8 が出ます。
6+4= を見たら、答え 10 が出ます。
たし算の答えを出す感覚です。
でも、
この感覚で出した答えを書きません。
子どもと同じように、
3+5= を見て、
子どもに聞こえるように、
声に出して、
4、5、6、7、8 と数えて、
答え 8 を出して、
3+5=8 と書きます。
もちろん、
たし算の答えを出す感覚は、
自動的に働きますから、
3+5= を見たら、答え 8 が出ています。
それでも、
子どもと同じように、
しかも、子どもに聞こえるように、
声に出して、
4、5、6、7、8 と数えます。
子どもは、
3+5= を、
4、5、6、7、8 と数え終わるまで、
答え 8 を出せませんから、
数えるときの条件が大きく違います。
でも、
子どもに聞こえるように、
声に出して、
4、5、6、7、8 と数えて、
答え 8 を出す計算ですから、
こちらの方が、
かなり不利になります。
もちろん、
夢中になって、
できる限り速いスピードで、
4、5、6、7、8 と数えます。
そして、
3+5=8 と書いたらすぐ、
次の問題 6+4= を見て、
子どもに聞こえるように、
声に出して、
7、8、9、10 と数えて、
答え 10 を出して、
6+4=10 と書きます。
このような計算を見せる前に、
「あなたと同じように
数えて計算します」、
「でも、とても速い計算です」、
「速さを見てください」と
伝えておきます。
このような条件で、
3+5=、6+4=、5+9=、7+5=、8+7=、
4+8=、5+6=、9+7=、8+3=、4+4= の
10 問を、
とても速いスピードで
しかも、次々に計算してしまいます。
30秒前後で、
計算し終わるはずです。
速いスピードの計算を、
こちらの隣で、
間近に目の当たりにする子は、
多くのことを学びます。
(基本 -438)、(+- -268)