6+8=、4+6=、9+5= のようなたし算 10 問を、40 秒くらいの速さで計算して見せると、「わぁ、速い」、「でも、できそうな速さだ」、「やってみよう!」と、子どもを刺激できます。

数えるたし算で、

指を使い始めます。

 

6+5= の 6 を、「ろく」と読み、

パーに広げた手の指を、

親指から小指の方に順に折りながら、

「しち、はち、く、じゅう、じゅういち」と数えて、

6+5=11 と書きます。

 

今のこの子の使える力が、

指で数えることです。

 

指で数えることで、

たし算の答えを、

自力で出すことができます。

 

そして、

繰り返し、指を折って数えると、

指を折って数える能力が育ち、

自然に速く数えることができるようになります。

 

そうですが、

目の前のこの子の

指で数える計算は、

とても遅いのです。

 

これでは、

数えているこの子が、

たし算の計算を嫌いになります。

 

ですから、

もっと速く計算できるように教えたいのですが、

残念ながら、

言葉で、「速い計算」を教えることができません。

 

「もっと速く」と教えても、

言われた子どもは、

何をどうしたらいいのかが分かりません。

 

それでも、

「もっと速く」計算しようとして、

気持ちが焦るだけです。

 

これでは、

子どもを迷わせてしまいます。

 

実は、

指で数えるたし算の

計算のスピードを教える

とても簡単な方法があります。

 

こちらが、

速く指で数える見本を見せることです。

 

6+8= の 6 を示して、

「ろく」と声に出して読み、

8 を示してからすぐ、

鉛筆を持っていない手をパーに広げて、

親指から小指まで、

1本ずつ折りながら、

「しち、はち、く、じゅう、じゅういち」と5回数えて、

続けて、グーになった手の小指から中指まで、

1本ずつ伸ばしながら、

「じゅうに、じゅうさん、じゅうし」と3回数えて、

6+8= の = の右を示して待ちます。

 

見て、聞いていた子どもは、

6+8=14 と書きます。

 

こちらが指で数えるスピードは、

こちら次第で速くできます。

 

こちらが、

子どもにまねしてほしい速さで、

指で数える計算を、

子どもを参加させながら見せます。

 

では、

どのくらいの速さを見せれば、

子どもを刺激して、

「わぁ、速い」、

「でも、できそうな速さだ」、

「やってみよう!」と思わせることができるのでしょうか?

 

経験的な目安ですが、

6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8=、

4+8=、6+5=、7+9=、8+5=、4+4=、

このようなたし算 10 問を、

40 秒くらいの速さです。

 

1 分を超えると、

間延びした感じになります。

 

1 分を超えると、

「わぁ、速い」、

「でも、できそうな速さだ」、

「やってみよう!」と、

子どもを刺激することができないようです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -239)、(+-  {\normalsize {α}} -153)