13-4= の計算を、子どもが、心の中でリハーサルするような教え方をします。子どもの心が育ちます。

15-8= のひき算の計算の仕方を教えます。

 

教える前に、

心の中で、

教え方をアレコレと考えてから、

教え方を決めます。

 

アレコレの例として、

3つの教え方があります。

 

① 15-8= の 15 から、

14、13、12、11、10、9、8、7 と

8回、数字の並びを、

逆向きに戻ります。

 

「いち、に、さん、し、ご、・・・」の数唱を、

逆向きに唱える計算の仕方です。

 

② 15-8= の 8 に何かを足して、

15 にします。

その何かが、答えです。

 

8+7=15 ですから、

15-8= の答えは、7 です。

 

③ 15-8= の 15 を、

10 と、5 に分けて、

10 から、8 を引きます。

 

補数ですから、2 です。

 

この 2 に、

15 を、10 と、5 に分けた 5 を足します。

 

2+5=7 です。

 

このように、

アレコレと計算の仕方を考えて、

「たし算を利用する教え方をする」と、

仮に決めます。

 

15-8= の

「8 に何かを足して、15 にする何か」です。

 

子どもに教えてみて、

嫌がるようでしたら、

別の計算の仕方を教えることにします。

 

さらに、

もう一つ、

心の中で検討します。

 

こちらが、このように

していることと同じようなことを、

子どもに体験させるような教え方を工夫します。

 

つまり、

計算する前に、心の中で、

ひき算の計算をリハーサルして、

その後で、計算することを、

子どもに体験させることができたら、

子どもの心が、大きく育つからです。

 

さて、

たし算を利用する

ひき算の計算の仕方を、

言葉で、

教えることができます。

 

15-8= の

「8 に何かを足して、15 にする何か」を、

たし算を利用して、

アレコレと試します。

 

例えば、

このような言い方です。

 

でも、

こうしてしまうと、

心の中で、計算を

アレコレとリハーサルしません。

 

計算の仕方を知ってしまったからです。

 

だから、

計算をアレコレと、

子どもの心の中でリハーサルさせるには、

計算の仕方を言葉で教えないようにします。

 

そして、

こちらが計算する実況中継を、

見せるだけの教え方をすれば、

自然に、心の中で、

アレコレとリハーサルします。

 

実況中継の一例です。

 

15-8= の 8 を無言で示してから、

= の右を示して、

「しち(7)」と言います。

 

見て聞いている子どもは、

15-8=7 と書きます。

 

子どもは、

見て聞いているだけです。

 

計算していません。

 

ですが自然に、

「どうやっているのだろうか?」のように、

計算の仕方を探っています。

 

こちらの計算の仕方を探ることで、

15-8= の計算の仕方を、

心の中で、アレコレとリハーサルしています。

 

こちらが、

15-8= の教え方を、

心の中で、アレコレと考えたことと、

とても似たことを子どもがしています。

 

さて、

15-8=7 と書いたのを見てから、

8 と、7 と、15 をこの順で示しながら、

「はち、足す、しち、じゅうご(8+7=15)」と教えます。

 

もちろん、

1問、このように実況中継するだけで、

「そうか、分かった」、

「8 に何かを足して、15 にする何かを探す

計算の仕方だ」とならないでしょう。

 

2~3問や、

5~6問、

同じような実況中継を見せます。

 

子どもは、

計算の仕方をアレコレとリハーサルしながら、

見て聞いています。

 

そして、

「そうか、分かった」となります。

 

心の中で、アレコレとリハーサルすることで、

「そうか、分かった」となったとき、

そのひき算、

例えば、

13-4= の計算はリハーサル済みです。

 

4 に、9 を足せば、

13 になることをリハーサルしています。

とてもうれしそうです。

 

こうなると、

自力で、ひき算を計算し始めます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -240)、(+-  {\normalsize {α}} -154)